TOP2005年記録

デトノアイソメの手前の快適なスラブ

越後/水無川笹花沢 (沢登り)

棚橋

【日時】2005年9月9日(土)
【メンバー】佐貫(L)、小暮、浅井、棚橋

 天気が不安定なこの週末。泊まりの山行は避け、日帰りの計画となった。水無川流域の沢は、滝ノ沢右俣遡行で「まだ楽しむ力が無い」と感じてから、敷居が高くなってしまった。


9月9日 晴れ後雨
 昨晩、到着したのはかなり遅かったが天候が不順なこともあり、7時前にはキャンプ場を出発する。しばらく道を辿り、越後駒への登山道と分かれ、少し進んだ堰の先が出合である。
 出合からスラブ状とナメ滝でぐんぐん高度を上げる。ルートを選べば、何とかお助けロープで済ませられる難易度である。思っていた以上にスラブは連続しており、心地よい緊張感を伴い登ることができる。
1:1の二股を左に進むと急なゴーロになり、暫く進むと伏流となる。しかしもう少し登ると、また小滝と共に水が現れる。3〜5m位の滝をいくつか越えるとハング滝5mが現れる。これは登れないので左から巻くが、顕著に巻いたのはここ位か。それからルンゼ状の滝が続く。その先がゴルジュ状になっており、ザックが挟まる位狭いチムニー滝が現れる。そこを越えると沢は開ける。
 先に見える壁を避けるように左側の沢形より詰め、右岸側の高倉沢左稜へと上がる。反対側を見下ろすと東不動沢には、未だ雪渓が残っているのが見える。この高倉沢左稜、積雪期には中々のナイフリッジになることが予想され、是非ともトレースしたいと思う。
 全体的に時間がかかり,登山道に出たのは14時近い。この時点でゴンドラにて下山は厳しい上、雷もいよいよ鳴り出したので稜線を歩いて小屋泊まりとするより、新開道で下山した方が良いだろうということになり、その旨を担当に連絡して了承を得た。しかし天気は下山までもってはくれなかったが、何とか明るい時間に車の回収まで済ませることができた。水無川は濁流となっていた。

 今まで中々行けなかった笹花沢であったが、やっと遡行できた。この周辺は無雪期、積雪期共に魅力的な所だ。今度はデトノアイソメより奥の沢に訪れてみたい。

【行程】
9/9 越後三山森林公園キャンプ場(6:55)〜 笹花沢出合(7:44)〜源頭部(11:40)〜登山道(13:50)
   〜新開道分岐(14:30)〜登山口(16:40)
【地形図】八海山

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