TOP2005年記録

晩秋と初冬を楽しむ

中央アルプス/越百山〜南駒ケ岳〜空木岳 (縦走)

小暮

【日時】  2005年11月19日(土)〜20日(日)
【メンバー】L小暮、川鍋

 初冬の山として選んだのは、中央アルプス南部に位置する越百山。東京からは少々遠いが、名古屋付近からはよく登られている西面からの登山道が一般的だ。特に難しいところもない樹林帯を登れば、程なく越百小屋に達する。登山口で登る時にお会いした小屋番の方は、既に小屋に着いており「早かったですね」と声を掛けられた。時刻はまだ13時前で泊まるには早いので、下山連絡先の棚橋さんに電話して、越百小屋までの予定を変更し、水場で水筒を詰めて摺鉢窪小屋に向かう。
 凍結した樹林帯の道を過ぎると、稜線付近は雪が出てくる。これまでに8回雪が降ったというが、2-3cm程の積雪である。越百山からは、南アルプスや中央アルプス南部、南駒ケ岳と素晴らしい眺めだ。風の強い稜線を進み、仙崖嶺の鎖場をこなし南駒ケ岳を越えれば、小屋に向かうだけだ。凍結した雪面にアイゼンを効かせて鞍部へ下る。周囲は秋のつるべ落としで夕闇が迫っていたが、何とか日没前に小屋に達することが出来て良かった。小屋は水場こそ無いものの新しいトイレもあり清潔で快適だった。
 翌日も快晴。雪は日照のあたりにくい北西面に多く、凍結している。鎖場も出てくるので、アイゼン使って稜線を進む。寒風に耐えて一歩一歩登れば空木岳である。周囲の展望が素晴らしい。鎖場を過ぎて木曽殿越までくればもう安心だ。ここからは雪は無い。晩秋の登山道を黙々と下っていくと林道にでる。最後は、1時間以上林道を歩くと出発地点の駐車場に戻ることができた。麓は晩秋であったが稜線は初冬の雪山だった。冬の寒風に遭遇し十分にトレーニングをすることも出来て良かった。何より静かで遠望も効くこの時期は、縦走するには良いかもしれない。

【行程】
11/19 伊那川ダム上林道終点(7:50)〜越百小屋(12:05)〜越百山(12:55)〜仙涯嶺(14:20)
   〜南駒ケ岳(15:35/55)〜摺鉢窪非難小屋C.1(16:30)
11/19  C.1(7:10)〜空木岳(8:55)〜木曽殿越(10:05/25)〜うさぎ平(12:30/40)〜林道終点(13:45)
【地形図】空木岳