TOP会員山行録2006年

【6月会山行Gパーティー】 お待たせしてすみません

南会津/実川矢櫃沢〜大丈田代(沢登り)

野村

【日時】2006年6月18日
【メンバー】野村(L)、藤本、尾木原、池田

 日帰りパーティー二組の2台は、東京をそれなりに早く出たつもりでも、やはり桧枝岐は下道が長い。深夜1時に着いた頃にはわりとしっかり雨が降っており、「山菜だけ採って帰るか!?」といいあっていたが、朝には雨があがったので気持ちを盛り上げて出発!

 7時ちょうどに入渓した。岩についたコケなどの感じから、水量は平水よりも2、30センチ高いぐらいか。すぐに沢が狭まり2〜3Mの小滝がいくつか続く。天気は曇りだが、暑くも寒くもなくて雨上がりの新緑とあいまって気持ちがいい。ただ、水量の増えた分、普段なら露出している岩の上のコケをちょうど水中で踏むこととなり、ヌルヌルとよく滑る。
 沢はいったん開ける。ウドが生えているが、先を急ぐ。8M滝は左側の凹角に残置ロープがあり、登りには使わせてもらう。一番上部はチョックストン。
 右手がガレているところを越えると2段5M、次の8Mは左岸を小さく巻いた。ところどころ左右の斜面に雪が残っているが、いずれも小さなものであった。
 標高1500Mあたりから地形が平坦になり、沢は蛇行が多くなる。このあたりにくると雪もわりと多く残っており、雪の上を交えながら歩く。沢の中に水芭蕉の若芽をちらほらみかけるようになり、いよいよ湿原の雰囲気が深まってきたところで大丈田代に出た。
 田代で昼食がてら30分の休憩をとり、11:00から下山にかかる。目標は2時に車に戻ることだったが、下山途中でみかけた山菜をちょこちょこといただき、沢始めのこの時期ならではの足元の不安、登りは残置ロープを使った8M滝でロープをかけて懸垂下降などをしているうちに時間がどんどん過ぎる。悪いことに、雨も降り出してさらにペースが落ちてしまった。
 結局、車に戻ったのは全体の集合時間も過ぎた15:30となってしまい、心配した鈴木さん、佐貫さんにお迎えしてもらうことになった。聞けば、他のパーティーはみんな集合時間よりだいぶ早く下山していたとのこと。サッカーW杯の日本戦がある日で早く帰りたい人も多くいた中、皆さんをお待たせすることになってしまい申し訳ありませんでした。個人的には日帰りのわりには、いい沢始めをさせていただきました。

【行程】
6/18 矢櫃沢橋(7:00)―8mCS滝(08:30)―大丈田代(10:30−11:00)―矢櫃沢橋(15:30)
【地図】燧ケ岳、帝釈山
【グレード】2級