【日時】2008年9月23日
【ルート】谷川 オジカ沢
【メンバー】小暮、ささがわ
谷川連峰の中でも特にお勧めの沢ともいえるオジカ沢に行ってきました。オジカ沢は、ガイドブックにこそ大きく取り上げられてはいないものの、とにかく登れる滝が息もつかせにように連続して現れる。さらに豪快な大滝も快適に登攀することが出来るとあっては是非とも訪れてほしい沢である。
谷川温泉奥の登山口駐車場に車を止め、長い沢を一日で駆け抜けるために朝5時に出発する。ヘッドランプで登山道を確かめながら黙々と歩いていくと、夜も明け長いアプローチにうんざりしてくる。いわお新道の手前の河原で一本立てると、ヤマビルの嬉しくない歓迎を受ける。
二俣からオジカ沢に入ると美しいナメ床と、正面にそびえる幕岩が堂々としており、素晴らしい景色に歓喜しながら歩を進める。
最初の8m滝。左岸から登れないか様子を見るが、やや外傾していて登れないことは無いが、ザイルが必要な感じである。最初からザイルを出していては、日帰りとしてはかなり長い沢だけに時間が心配なので、右岸の枝沢脇の草付きから巻くことにする。草を摑んでの高巻きが良くなかったのか、斉藤君が足を滑らせた拍子に鼻の穴の中に草の茎が入ってしまう。鼻血を出して辛そうな斉藤君は、ここで遡行を諦めて自分一人引き返したいと言う。まだ本格的な連瀑帯に入っていないF1からであれば、一人でも登山口にはたどり着けるだろうという。残念だがここで別れて遡行を続ける。
F1の先にも面倒そうな滝があるので、そのまままとめて巻いて沢に下りる。その先は、適度に楽しめる程度の滝が連続して現れる。
お助け紐を使いながら、次々を滝を越える。
崩れかけた雪渓を過ぎてから大滝が現れる。
40m大滝は、念のためザイルを出して流芯の右側を登る。
その先の40m滝も、右側をザイル2ピッチで登る。
あとはナメ状の滝がでてくる。
続いて80mの大ナメ滝はがでてくる。
左側のスラブを傾斜のゆるい所を拾って登る。難しくなく快適に遡行できて楽しい。
上部には尚も険しい滝が続く。ここは右の草付きを巻いたが、傾斜が強くて腕が疲れてしまった。
直登は困難そうな10mの滝は左側のボロボロの草付きから巻いたが、しっかりしたホールドが無くていやらしかった。
二俣を左側に入り、尚も続く滝を越えていく。
最後の三又は真ん中を詰める。まだ滝が出てくる。
周囲の草原を楽しみながら登り、やがて笹薮となり俎山稜の藪尾根に出た。かかるとは思っていたが結構時間がかかった。急いで中ゴー尾根を下るが、二俣を過ぎたところで日が暮れてしまい、長い沢沿いの登山道を歩いて駐車場に着いたのは19時を回っていた。都合14時間の行動でとても疲れたが、息もつかせぬ滝の連続で充実した山行であった。