2011年10月8日〜10日
メンバー:藤岡L 手嶋 栗原(記)
ずっと入りたいと思いながらも、何度か入渓前敗退をしている奥利根。声をかけてくれた藤岡リーダーのおかげで、今回ようやく足を踏み入れる事が出来た。
10/8 奥利根湖のダムは、工事で水位を下げているとのことで、だいぶ湖岸が露出している。渡船は予定よりだいぶ手前で下ろされ、そこから小穂口沢の出合まで、40分ほど歩く。しばらく、湖岸の仕事道を行き、水位観測の箱の辺りから沢に下りた。沢は前日までの雨で、増水しており、何気ない川原歩きにも苦労してしまう。途中軽やかに我々を抜いて行った顔見知りのKさんパーティは、ほぼ水流沿いを行ったようだが、我々は巻き巻きで、 5時間かけて越後沢出合にたどり着いた。明日朝一で中俣の大滝に取り付くため更に奥に入るというKさんパーティを見送り、我々は、早速天場を物色。一番いい位置にテントを張り、宴会準備へとなだれ込んだ。
10/9 絶対にBCに帰ってくるとの決意の元、気合を入れて越後沢へ入る。越後沢中間尾根まではヘッデンでも危険がないのを確認し、いざ右俣へ。右俣に入ると、小滝が現れ始める。懸念した雪渓は、幸い1ヶ所のみで、これも下をくぐってクリアーできた。
【雪渓をくぐる!】
【滝が近づいてきた】
遠方に見えた大滝が、迫力を持って近づいてくる。下段は栗原リード、難しくはないのだが途中ピンが取れないため、躊躇ってウロウロして時間をロスしてしまう。中段は1p目を藤岡さんリード、岩が外傾していて、見た目よりもいやらしい。
【中段を登る】
2p目は手嶋さんリード、途中から藪に入り、体力系になる。ここまででもだいぶ時間がかかってしまった。さて、上段はノーザイルだし、と思いきや、上段の1p目がかなりぬめっており、リードした藤岡さんも苦戦、たわしを駆使して抜ける。その上はしばらくノーザイルで登るが、途中から傾斜が出てきたため、再びザイルを出す。
【ほとばしる水】
【滝上段】
結局、登攀を終えたのが14時過ぎ、あとは時間との戦いだ。ルンゼから中間尾根へ出たのが15時、ヘッデン必須だが、なんとしてもBCに戻りたい。尾根を忠実にたどって、沢に下りたのがギリギリ日没前。ここからはヘッデン行動になり、18:20頃、待望のBCにたどり着いた。心おきなく宴会、夜更けまでその余韻に浸った。
【越後沢中間尾根より振り返る】
10/10 BCから3時間で下船した場所へ。晴れ渡った奥利根でのんびりとボートを待ちながら、奥利根のまだ踏み入れていない沢に想いを馳せた。