只見 袖沢南沢岩穴沢左俣〜白石沢スラブ

日時 : 10月13〜14日
メンバー : 飯田L(記) 手嶋 栗原 矢野 山川

9月21〜23日に飯田・手嶋・田辺・大濱で白沢岳を廻る沢旅をしてきました。
ルートは大津岐川滝沢シロウ沢遡行〜袖沢金山沢下降〜袖沢下ノ沢遡行
〜片貝沢下降〜コオリ沢遡行〜倉ドノ沢右俣下降〜大津岐川一ノ沢
という、あまりメリハリの無い内容でしたが、片貝沢は美しく、コオリ沢の何百メートルにも及ぶナメに癒やされた、それなりに充実した沢旅でした。
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片貝沢源頭部のきれいな模様

沢旅の本来の目的は貝のスラブでしたが、2日目が長すぎたせいか
片貝池までたどり着けずにコオリ沢遡行となってしまい、その時に振り返って見たスラブがこちら。 (奥に見えるのは未丈かな?)
コオリ沢からの白石沢スラブ
てっきり、これが貝のスラブだと思い、「あ〜行きたかったなぁ」 と4人でため息をついていると、手嶋さんが、「いや、あれ貝のスラブじゃないよ。方向が違うよ」と言うので、地図を確かめてみると、確かに違う。
考えてみれば、コオリ沢から貝のスラブは見えるはずがない。
じゃあ、あれは何?ってことになり、家に帰って、グーグルアースで見てビックリ!
片貝池の真北に雪と間違えるような真っ白いスラブが広がっていました。
縮尺を本州の巾が入るまで縮小していっても白い点が残るほどの大きさ。

ということで、居ても立ってもいられなくなり、今回の山行が計画されました。
(残念ながら田辺さんは家庭の事情、大濱さんは別の山行で不参加となってしまいました)
白石沢へのアプローチに取ったのが袖沢南沢岩穴沢の左俣左沢。
わらじの仲間の、岩穴沢の右俣から左俣の周遊の記録では、特に難しさは無さそうだったのでしたが、等高線が混んでいる1,000m付近に100mほどの滝が現れました。
P1010223.jpg 岩穴沢左俣

P1010224.jpg 岩穴沢左俣左沢大滝
弱点をうまくつないで、直登することができました。
この上は、コオリ沢同様、稜線近くまでナメが続く沢でした。

沢を終了すると、白石沢出合に向かう尾根を下ります。
P1010228.jpg 尾根からのスラブ
途中から、灌木帯をつないで白石沢の780m付近に下り、ここで泊まりました。

翌日、雲一つ無い青空の中、いよいよスラブに向かいます。
沢を40分ほど遡行して、スラブの基部へ
昨日見て感じたほど立ってなくて、なんとか登攀できそうでホッとしました。
P1010237.jpg 最初の登り
昨日見ただけではわからなかったのですが、大きく分けて3段に分かれています。

P1010241.jpg 一段目で記念撮影

ここで、二手に分かれ、手嶋さんと私が左壁。栗原・矢野・山川さんの3名が中央壁を登ることにしました。
P1010246.jpg 中央を行く3人
この写真でも、このスラブの広大さがわかると思います。

一番傾斜の緩いところを狙って行ったので、難しいところはありませんでした。
基部から1時間弱で尾根に出て、北へ進み、岩穴沢左俣の右沢を下降しました。
P1010262.jpg 尾根からの燧ヶ岳

右沢は左沢のような大滝は無く、降りやすい沢で、2時間弱で南沢に着き、崩れた林道を歩いて奥只見ダムへと向かいました。

いや〜、それにしても素晴らしいスラブだった...

toma について

東京都山岳連盟所属 [沢登り・雪山・山スキー・アイスクライミング・山岳会]
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