【日程】 2014/5/2-4
【メンバー】 L佐貫、棚橋
【ルート】 足沢山〜太郎助山〜百字ヶ岳〜檜岳(往復)
昨年、百字ヶ岳までで引き返してしまい、踏めなかった檜岳。
5/1から国道252号線が開通との情報で、あの林道歩きが省略できるなら…と再度チャレンジすることを決めた。
5/2 曇り〜晴れ
大雪渓沢2号スノーシェッドの手前から末沢川を渡り、足沢左岸尾根へ。
のっけから雪がないどころか、新緑があまりに眩しい。
これはヤバイのでは?と弱気になるが、とりあえず足沢山までは雪はなくとも踏み跡があるさ、と目をつぶって歩き出す。
太郎助山あたりの稜線はガスに包まれてあまりよく見えないが、黒々としていることだけは確かなようだ。
足沢山の前後で一瞬、雪に乗れたものの、あとはずっと藪尾根といっていいだろう。
まあ、藪は薄いか濃いかと問われれば薄く、澄んだ心の持ち主ならば「手入れの悪い登山道のなれの果て」くらいには見えるかもしれない。
太郎助山が近づくと一瞬だけ雪が現れ、昨年と寸分違わぬ標高1375m地点にBCを定めた。
5/3 快晴のち曇り、夕方から一時雨
出来るだけ早出して気温が上がらないうちに歩を進めたいが、BCから30秒で藪となるため、明るくなってから出発。
太郎助山から百字ヶ岳へは、低めにトラバースしたりして頂稜の藪を可能な限り回避し、約1時間で到着した。
(↑ちなみに昨年同時期の太郎助山〜百字ヶ岳間の稜線はこんな感じ)
檜岳へと続く稜線は、それまでよりも雪の上を歩ける比率が幾分高いように思われる。
しかし昨年と比較するとこれまた藪が目立つ。
(↑去年はこれでも十分藪っぽいと思ったが、こんなのは藪の内に入らなかったのだ)
雪面もそこら中が割れているため、スムーズな稜線漫歩には程遠いピークハントとなりそうだ。
一か所、殆ど垂直に近い非常に濃い藪が標高差50mくらい続く。帰路は登り返しだと思うと既にため息が出る…。
(↑これが激藪ポイント)
安全で、できるだけ藪を避けたルートをとりつつ登って行くと、何とか檜岳山頂に飛び出した。
眼下には黒又川第二ダムが翡翠のような輝きを見せている。
わざわざ雪の少ない年に来る羽目になってしまったが、宿題の山についに立てたことに満足だ。
いつまでも周辺の山々を眺めていたいが、件の急な密藪地帯もあるのでそそくさと山頂を後にする。
(連休前半の快適な稜線漫歩が走馬灯のように脳裏に浮かぶ)
百字ヶ岳の山頂にも立ち寄り、BCへ戻って干し物などを始めると、急に気温が低下しガスが立ち込めてきた。
しまいには雨まで降り出し、これで濡れたテントは翌朝バリバリに凍ったのであった。
5/4 晴れ
標高の低い5月の山とは思えない様な冷え込みで、出発時もまだ手足がしびれるように冷たい。
それでも初日に通過した長い長い藪地帯にさしかかる頃には少しずつ気温が上がってきた。
新緑の台地を経て取付きへ。
贔屓目に見ても行動時間の8割が藪という、自虐的山行でした。
まっ、檜岳に登れたからいいか。