【期 間】 5/4〜6
【メンバー】 J平 K子 K(記)
【ルート】 飛越新道〜北ノ俣岳〜赤木平付近BC、赤木沢左岸尾根滑降〜赤木沢2020m、黒部五郎岳〜ウマ沢滑降〜2350m、P2578〜赤木沢滑降2220m、赤木岳〜薬師沢左俣滑降〜BC
かねてより朝日連峰のスキーを計画していたが、天候悪くまた来年へ持ち越し。北ア・北ノ俣岳〜赤木岳〜黒部五郎岳を巡る源流滑降へ転進したが、辺りは魅力的な山スキーのフィールド。自分たちのラインを楽しむことができた。
5/4 晴のち雪
山吹峠経由、山之村から飛越トンネル手前1.3kmまで車で入る。雪の消えかけた林道をたどり、トンネルから登山道とはの反対の小沢を渡り尾根に取り付く。ショーカットして登山道の尾根に出た。
<飛越新道・遠く北ノ俣岳>
ひんやりとした針葉樹の森を登り、寺地山を右手からトラバースすると北ノ俣山の大斜面に出る。ここより標高差:760m黙々と登るが稜線まであと100mほどで、雪が降りだし、視界も悪くなってきた。
<雪が舞う稜線>
頂上手前よりトラバースして東尾根に出る。ホワイトアウトで傾斜が分からず乗り物酔いのようになりながら高度を落とすと、赤木平の斜面に出た。ここをBCにする。(登高:1300m 滑降:200m)
5/5 晴
待望の好天だ!
<朝焼けのBC>
赤木平に登り赤木沢左岸尾根を滑る、うっすら新雪が積もり快適な雪質、雲の平を正面にスキーを走らせる。
<赤木沢左岸尾根の滑降>
標高2050m付近から赤木沢への徒渉点を伺うと水流の音が・・・ウマ沢との二俣下で沢は割れているがその上部で渡ることができる。
<赤木沢徒渉点>
ウマ沢右岸尾根に乗り、黒部五郎岳に向かって登る、針葉樹の森の向こうの白いスカイライン、アルプスの景観だ。
<アルプスの森を登る>
2600m付近よりクラストしており、アイゼンに変えてトラーゲン。
<黒部五郎岳ピークに向かって>
肩からは傾斜も落ちて再びシールで黒部五郎岳頂上へ、お椀のようなカールと北アルプスの山々を望む大展望だ。
<黒部五郎岳ピーク>
頂上からアイスバーンをこなし、ウマ沢の大斜面へ。薬師岳に向かってスキーを走らせる、最高の斜面だ。
<大斜面を自由に>
<描いたシュプール>
ウマ沢を2350mまで滑り、今度はP2578へ登り返す、東南面は雪が腐り重たくなっており北面滑降のラインを選んだのは正解だろう。P2578から赤木沢へ向かい滑降、ここも20度程の絶好のスロープ、ノントラックの斜面に思い思いのシュプールを描く。
<赤木沢の源流斜面>
<赤木沢・雪が重くなってきた>
赤木沢の大滝手前で滑降を止め、赤木岳に登り返す。
<赤木岳へ>
<薬師沢左俣・快適なスキーが続く>
赤木岳からは点になっているBCが見える、本日最後の滑降、薬師沢左俣源流にターンを刻み、傾斜が緩んでからは直滑降でBCへ、大満足の1日であった。(登滑降:1500m)
5/6 晴〜曇
東尾根を登り返し、北ノ俣岳に立つ。存外強い風が吹き、下り坂の天気が予想される。西面のバーンは固く慎重にターンする。ここは多くのトレースが残っており少し残念だが、広大なバーンは気持がよい。
<北ノ俣岳・頂上>
シールを張って寺地山に登る、ここで大休止。フルーツ入りコンデンスかき氷、実にうまい!
<山を振り返り大休止>
針葉樹の森はやや滑りにくく、アップダウンもあって時間がかかったがトンネルまでスキーで滑り込む。林道の切れ切れの雪を拾って車へ向かった。(登高:320m 滑降:1400m)