【日時】2014年3月1日〜2日
【メンバー】K,S
先週に引き続き蔵王へアイスクライミングに行ってきました。今回は、宮城蔵王なのでだいぶ近い。
アプローチは、澄川スキー場脇の駐車場から、雪で通行止めとなっている蔵王エコーラインを登っていく。賽の磧の寺の先から登山道を行く方がよいのだが、雪でわからないので道路沿いに進み、カーブのところで登山道方向へと進むとワイヤーケーブルの鉄塔がある登山道の沢への下降点へ出るので、ここにベースキャンプを張る。1時間程度の歩き。スキー場のリフトを使う場合は30分程度で来られるようだ。
テントを張って、ブルーファングまで向かう。沢へ降りるには沢沿いに300mくらいトラバースしていくと岩場があり、そこからガレルンゼを下降するらしい。古いトレースがうっすらとあるので、辿っていく。
ガレを下ると沢に降り立つ。非常に暖かい陽気で春を感じさせる。あまりの暖かさに氷が溶けてないか心配だ。写真の左上の不帰ノ滝の左側に見えているのがブルーファング(110m、?)である。遠目には、岩が透けて見えるほどの薄い氷で、こりゃ駄目かなという感じだったが、とりあえず近くまで行って確認するしかない。
途中、滝が出ているので左から雪の斜面を巻き、二つ目の滝は雪で埋まっているが傾斜が強いので左岸をトレース跡に沿って登っていく
不帰ノ滝(右)とブルーファング(左)
ベースキャンプから約1時間で取付きに着く。ブルーファングは圧倒される大きさ。下段の氷柱は切れ目が入っている。遠目に見た感じでは氷が薄そうだったが、なんとか登れそうだ。
中央の氷柱から登る。左側はツララ状で登れそうにない。右側の氷柱からは水が滴っていた。40mロープを伸ばして、中央の残置V字スレッドまで登る。氷は刺さりやすくて登りやすい。?+。
今日は偵察と試登が目的なので、ハーフロープ2本を連結してトップロープを構築する。それぞれ2回ずつ登って楽しむ。
下段の氷柱部分。
滝が巨大すぎて、写真に入れると人がとても小さく見える。
翌日は、早起きして上まで抜ける予定。夜半から雪がちらついていたので、出発するか悩む。天気予報をチェックすると、9時まで降水量0?の雪で、その後は曇りとなっているので、予定通り出発。
1ピッチ目は、昨日の残置支点まで登ると、2ピッチ目がハングになってしまうので、5m程右の氷柱右のテラスでピッチを切る。
1ピッチ目。(?+。40m)
トップが1ピッチ目を登り終わったところで、後続パーティがやってきた。ぶなの会のSさんと富山の方のお二人。落氷しないように心掛けても、やっぱり少し落としてしまう。
2ピッチ目は氷柱から登り、傾斜の強い階段状へ。(?+〜?−。40m)。
2ピッチ目の最後は、氷が少々悪い。
最後の3ピッチ目は、15m。?級。下から見上げた時は圧倒される巨大で、ぶっ立った滝だったが、無事に完登できて充実感いっぱいだ。
上まで抜けて、灌木から懸垂下降。いったん、残置支点でピッチを切って、2回のダブルロープ60mの懸垂で降り立った。50mロープでも2回で降りられそうだ。
そこから、ベースキャンプまで戻って、テント撤収して帰る。荷物を背負って登れば、登攀後はそのままエコーラインの道路に出られるようだ。場所さえ知っていれば、スキー場からトラバースして落ち口までアプローチし、懸垂して滝に取付いた方が早いかもしれない。ただその場合は、氷結状態の確認が上からできないのが問題か?
広い雪の斜面を歩き、道路を下降する。アプローチ用に子供用のそりで荷物を運ぶ方法を試してみたが、登りではかなり有効。下りといえば。。。そりの方が自分を追い越したり、後ろからそりに轢かれたりと、楽なのか楽じゃないのか、どっちもどっちだった。