谷川連峰/袈裟丸沢、抱き返り沢

【日程】2023年8月5日~6

【メンバー】K、G

【ルート】8/5 ロープウェー駐車場~マチガ沢出合~幽ノ沢出合~武能沢出合~袈裟丸沢~登山道~武能沢出合(キャンプ地)

8/6 湯檜曽本流~十字峡~抱き返り沢~登山道~朝日岳~白毛門山~登山口

ベテラン会員Kさんのお誘いに乗って谷川の沢へ。

武能沢出合で先行パーティと出会うが、こちらは二人しかいないので先行させてもらった。

袈裟丸沢は明るく,1-2つの顕著な滝の他は小滝で小気味よく高度を上げていく内容だった。小気味良いので、登山道との合流を見逃さないように注意したい。登山道はタイミング良く刈り払いが入ったようで、大分歩きやすかった。とは言え、刈られた笹が滑ってヒヤリとさせられることもあったが…テン場は快適な河原で、上流で成る雷鳴に肝を冷やしながらも一晩快適な寝床にありつけた。

魚留滝で先行者を待つ

白樺沢出合には立派な滝がかかる

河原の快適なテン場

二日目は長丁場ということで早出(5時発。)私がチェーンスパイク不所持ということで高巻きに懸念があるものの何とかなるだろうということで抱き返り沢を遡行することに(この後チェーンスパイク買いました)。昨日も通過した魚留滝の側壁から水が湧いており、稜線上での降雨を心配しつつ進む。途中ウナギの寝床では意味もなく泳いだりしつつ通過(Kさんは側壁を行った)。程なくして十字峡に到着。三方どちらも興味を引く渓相だったが、やはり抱き返り沢の大滝は一際目を引く。一段目をKさんに突破してもらう。自分の見立てと異なり草付きに突進していき少し面くらうが、フォローしてみるとなるほどどうして的確なルーファイだった。2段目は容易に上がれるが、最後が急なので高巻きに。この高巻きが思いの外長く、チェーンスパイク不所持を後悔した。

その後も大滝というか急峻なナメというかそんな場所を両手足を駆使して登る。途中小滝をハーケン打って越えてもらったり、一手滑る箇所をお助け紐でアシストしてもらったりしてグイグイ高度を上げて行く。やがて沢も幾分スケールダウンして大人しくなる。事前情報によるとこのまま詰めると大変とのことで、途中鞍部を越えて大倉沢へ逃げる。笹薮をかき分けたり、草原と池塘に癒されたりしながら進み、登山道が見えた頃に、ハイ松帯の登場。200mも無いので甘んじて受け入れるが、やはり苦労させられた。とは言え、ほぼ予定通りの時刻に登山道に出れた。空荷で朝日岳頂上を訪ねた後、長い稜線歩きが始まった。笠ヶ岳を越えたあたりから風が無くなり汗まみれで帰路を急ぐ。下りでKさんがとにかく速く、苦悶しながらどうにか追いすがる。登山口についた頃には沢に崩れ落ちるようにして再度入渓。クールダウンした。Kさんのご厚意に甘えて登山口で待機して駐車場から車を回してもらった。

淵があったら泳ぎたいヤングマン

十字峡、抱き返り沢入口の大滝

僅かな水平移動でどんどん高度を上げていく

このあたりで内心、どんだけ滝あるねんと思い始める

ようやく渓相が穏やかになる

詰めの草原で一息

長い長い帰路

水があったら浸りたいヤングマン(オーバーヒート)

東北とは違った趣の沢や、自分の見識、実力の不足を改めて思い知った山行だった。Kさん、どうもありがとうございました。