森吉山桃洞沢-赤水沢周回

【コースタイム】

10/8

鳥獣保護センター(8:20)―桃洞滝(9:15)―赤水沢乗越上り返し(11:30)―赤水沢(12:40)ー兎滝(13:40)―鳥獣保護センター(15:40)

【メンバー】G藤、K原、S、I、SK、他二名(他会)

10月の3連休、せっかくだから遠出しようということでK原さんに声をかけてもらい、北秋田は森吉山まで足を延ばすことにした。ついでにということで古巣である仙台の山岳会のメンバーにコンタクトし、親睦山行という形で実施することにした。

10/8

 前日の雨で増水が心配されたが、今日は快晴。登山日和のようだ。キャンプ場から出発して鳥獣保護センター駐車場へ。すでに大盛況の様子だ。遠方のナンバーの車が多く、同じく桃洞沢遡行のパーティであろうことが伺える。あまり混雑していないと良いのだが…

 鳥獣保護センターから出発。道標が整備されているのでそれに従って歩く。ある程度歩くと桃洞沢のすぐ横に道がつくようになる。この時点ですでに立派なナメが広がり、この先の渓相を期待させる。まもなく桃洞滝が現れる。写真で見ていたとは言え、やはり他所ではみられない独特な形状の滝には驚かされる。それに、前日までの雨で水量が増えているようで、中々迫力がある。先行者を見送ってから記念写真をパチリ。ここでSさんは足の調子が思わしくないので引き返すことに。残念ではあるが、残りのメンバーで先へ進む。

桃洞滝。この沢の看板とも言える滝で、他に類を見ない形状は一見の価値ありだった。

桃洞滝自体は右側にステップが切ってあるので問題無く登れる。少し傾斜が寝ているようにも見えるが、フリクションの効く岩質なので問題は無いと思われる。滝の上からはナメが広がる。車が通れるほどと、メンバーが言うほどには広く、傾斜の緩いナメを楽しく歩く。とはいえ、所々甌穴があるのであまり油断はしないように。しばらく歩くと先行パーティに遭遇。我々もここで一本とる。沢中では貴重と言える砂地があり、ここで休憩。そう、沢一杯にナメが広がっているため、足が常に水に浸かることになり、水が冷たい時期は中々つらい。靴下はネオプレンを推奨したい。

沢自体は終始穏やかなナメ歩きが続く。紅葉の時期は素晴らしいだろうが、夏から秋に移ろうとしている、この光景もまた良い。

  桃洞沢自体は小さいスラブ滝(というか段差)がある程度で、程なくして赤水沢への乗越にかかる。適当な沢を登り始めるが、どうやら目測を誤ったようだ。しばらく藪を漕ぐか、一度沢に降りて上り返すかを選ぶことに。もちろん後者を選択。沢を下降するがこれもナメ。少しスリップしそうで怖いが、概ねフリクションが効く。本来遡行したかった沢に入ると、残置ロープやらピンクテープやらが整備してある。恐らくはガイドコースなのだろう。しばらくすると赤水沢に到着。

 赤水沢もナメが続く。クライムダウン出来なくも無いように思える滝が殆んどだが、念の為ロープを出す。

 こちらも幅広のナメで景色を楽しみながらヒタヒタ歩く。途中から連瀑帯に入る。クライムダウン出来なくもないが、微妙なのでロープを出す。スリングやらボルトやらがたくさんあるので支点には困らない。SKさんが5年ぶりの懸垂下降だというので、その練習も兼ねて4回ほどロープを出した。兎滝を下降するとロープを出す滝は終わり。あとはナメ歩き。とはいえ甌穴があるのでやはり油断しないようにしたい。Iさんが終盤でドボンしており、寒そうだった。

兎滝。兎の姿を見出すのは中々難しい。

秋雨前線が活発な中、充実した休みを過ごすことが出来た。同行してくれた仲間達と、仙台の会の仲間達に感謝。今度は冬にスキー山行の計画を立てて、また東北に来たいと思った。