正月の三ツ石尾根

正月山行 三ツ石尾根〜巻機山(12/29〜1/2)

L 大野、SL佐貫、関口、棚橋、田村、栗原、山川

二年前の年末に敗退した三ッ石尾根、厳冬期再度の挑戦は
会心の山行となりました。
雪訓、プレ山行そして本番と、三週連続同じメンバーでの
6人天に7人暮らしもすっかり板につき、快適に過ごすコツも
身についたような・・・。

入山日の12/29は朝から小雪舞う中、かろうじて雪で覆われた
藪尾根をひたすら交代でラッセル。二年前の苦闘を思い出させる
展開でした。翌12/30も似たような天候で、大割山山頂直下の
ブッシュが見え隠れする急登をやりすごしておなじみのピークへ。

<大割直下。降りしきる雪>
大割山直下

ここから藪ラッセルを続けて地形図上の小兜山、実際には
ニセ小兜山に到着し、二泊目。とにかく出発してからグルグルと
交代してラッセルあるのみ。雪が止まない。

<ニセ小兜に向かう>
ニセ小兜

大晦日はニセ小兜のピークからの急な下りを田村さんの
素晴らしいルートファインディングでザイルを使わずに通過する
ことができ、時間を大いに節約して幸先の良いスタート。大兜山
付近は非常に地形が複雑で、視界がないとかなり厳しいと予想
していたが、ある程度見通しが利いて来て無事に正規のルートに
入れた。アップダウンが多く、ナイフエッジあり急登ありと変化に
富んだ一日。上カケズ先の天場で見る月と星と山々のパノラマの
夜はとても印象的だった。

<下カケズに向かう>
下カケズに向かう

そして新年は穏やかにすっきりと晴れわたった空の下、2時間
ほどで三ッ石山へ到着。

<三ツ石に向かう雪稜>

三ツ石直下の雪稜

ここでワカンからアイゼンに替えてクラスト
した稜線を巻機目指して歩き出す。こんなところを4度も登ることになるとは思わなかった。

<牛が岳にて>

牛が岳

建替えられた巻機山避難小屋で快適に
宿泊。明けて1/2にいつもの井戸尾根を下り、雲天で祝杯をあげた。

今回は宿願の厳冬期の三ッ石尾根の踏破がかない、本当に
感無量です。また、予備日を入れると一週間の日程にもかかわらず、
年越しそばやおせち料理、大野さんの定番ペミカンカレーなど
豪勢な食事に仰天続きでした。
パーティーが早い時期に確定し、皆で準備に取り組むことが出来た
ので、以前から「合宿のような山行」をやってみたかった私としては
とても楽しかったです。ルート完遂は天候などの条件に恵まれた
面も大きかったのですが、結果だけでなく本番までの経過も含めて
とても印象に残る一ヶ月となりました。

【行程】
蛭窪(8:50)−880m付近(14:25)C1
C1(6:30)−大割山(9:00)-ニセ小兜(14:30)C2
C2(6:30)−大兜山(9:30)−上カケズ先(13:20)C3
C3(6:30)−三石山(8:20) −避難小屋(13:30)C4
C4(6:30)−雲天(10:00)