飯豊/胎内川 楢ノ木沢鴨沢

日程/8月2〜3日

メンバー/寺内(記)、佐貫、棚橋

日差しの強い炎天下の2日間、飯豊の名渓胎内川の支流である楢ノ木沢鴨沢に行ってきた。随分前から着工していた奥胎内ダムがまもなく完成を迎えるとのことで、沢が埋まる前に行ってしまおうと計画した。

黒石尾根は近年かなり藪化が進んでいるそうで、今回は二王子神社へ下山する。車を二王子神社にデポしてタクシーで奥胎内ヒュッテへ向かった。

明瞭な道から胎内川へと降り、黒石沢との中間尾根を末端から取り付く。

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アゲマイノカッチまでは他の記録通り明瞭な道が続く。ただ炎天下の上に風もなく、この登りはかなりしんどい・・・。早くも水をがぶ飲みしてしまった。

アゲマイノカッチからは踏み跡が見当たらず、赤テープも当てにならなかったので進みやすそうな方へ適当に下る。腕力勝負なヤブを降りていくと沢に出たが、どうやら多くの人が利用している沢だったようで赤テープや捨て縄が目立った。

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楢ノ木沢へすんなり出たので、ようやく遡行を開始。小規模ながら、飯豊っぽいゴルジュが出てきたりして楽しい。

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泳ぎを期待していたのだが、どうやら楢ノ木沢全体が随分埋まってしまったようで、どれもこれも泳がずに突破出来てしまう。おまけに水がかなりぬるく、浸かっていても全く苦にならない。ちょっと拍子抜けだ。

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堂沢との出合を過ぎるとまたミニゴルジュとなる。水に入っているのに汗が止まらない・・・。

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まだ1時だったが、520m付近の目標だった幕場に到着。この先に良い場所があるかわからないので、早めに切り上げて宴会を開始する。水がとにかくぬるいのでビールを冷やせないでいたが、近くに雪渓があったので助かった。

翌日は5時出発の早出。朝一から水に浸かるが前日と同じで苦にはならない。

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いくつか小滝を越えていくと、何やら奥に恐れていたものが・・・。

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幸いにして雪渓はかなり厚く、長さも短かったので簡単に通り抜けることが出来た。この先いくつも出てきたらどうしようかと心配したが、もう一つスノーブリッジがあった程度で済んだ。

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再びゴルジュや小滝を越えていくと、次第に谷は大きく開けていき、後ろを振り返れば胎内尾根を眺めることも出来た。1050m付近の二俣をより二王子岳に近い左へ入り高度を上げていく。

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とにかく暑くて水が欠かせない。嬉しいことにどれだけ進んでも水が枯れることがなくいつでも利用できた。あとでわかったが上部に結構雪渓が残っていたためのようだ。

ここまで順調だったのに1250m付近でまさかのナメ滝が現れ、どうにも手が出ず右岸から巻く。しかしもう稜線直下のため沢に戻らずそのまま突き上げた。池塘のある稜線へ出ると二王子岳の鐘が視界に入ったが、そこからは道がないヤブこぎが続き見た目より遠く感じた。

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1時間15分かかって二王子岳山頂を踏む。既に暑さでヒーヒー言っていたがそこからの下山がまた凄まじく、猛暑日の山道がいかに大変かを再認識させられることとなった。

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