海谷 烏帽子岳東稜〜阿弥陀山

【日程】 2008/3/29〜3/30

【ルート】 海谷/烏帽子岳東稜〜阿弥陀山  雪稜+山スキー

【メンバー】小暮、栗原、笹川、大田原

スキーの聖地。頚城・海谷山塊。

そこは険しく特異な山容に囲まれ、日本離れした広大な斜面である。今回のコースは、以前トマの会山行でも計画されたがトレースされなかった烏帽子岳東稜から阿弥陀山の縦走である。稜線は雪稜となり、ちょっとしたロープワークも必要となる。

アプローチはミニスキーを使い、砂場集落から直接、烏帽子岳と前烏帽子岳の間のコルに設置するBCを目指した。

土曜日はあいにくの雨。午前中はマリンドリーム能生で海産物を買出しと、カニ汁を楽しんで時間を過ごす。12時を過ぎると雨がひと段落したので、12時30分に出発。思ったよりも分りにくい地形を迷いながらBCへ3時間程で到着した。初日の夜は海産物に囲まれ贅沢な食事を楽しんだ。

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日曜日はアタック日。早起きして5時35分には出発。スキーを使って烏帽子岳東稜の基部まで進む。

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次第にナイフリッジとなるので、スキーはかついで登る。

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両側が切れ落ちている。なかなかのロケーションだ。

ナイフリッジを過ぎると東面の藪の急斜面に出る。ワンポイントの岩の通過にザイルを使う。その先は、ブッシュを掴んで藪斜面を通過する。

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最後は雪庇の乗越し。張り出しが少ないところを狙って、スコップで足場を切り崩してから登る。

これで烏帽子岳の稜線に出ました。9時30分。素晴らしいロケーションです。

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烏帽子岳のピーク。

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更に阿弥陀山北峰を目指すが、かなり先が遠いので本気モードで急いで進む。岩を避けて雪壁の急斜面を登って阿弥陀山北峰に11時15分に到着。更に、鞍部を越えて南峰へと進む。南峰は露出した岩場のバットレスとなっているが、時間もないので割愛する。懸垂下降30mで阿弥陀山の南側に出る。

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更に下降して早川コルよりスキーの準備をして滑降開始。登り返しを避けるため、えんえんと高度を下げずにトラバースしてBCに戻った。BCにつく頃には15時20分になってしまった。長くて辛い。更に荷物を背負って登山口までの下山が待っている。

スキーで滑り降りていくと次第に雪もザラメとなって滑りやすくなってきた。最後は疲れた体に鞭を打って登山口に戻ると18時をまわっていた。実に12時間40分の行動時間であった。

縦走するにはちょっと時間的に厳しく、充実したが疲れる山行であった。