【2008年8月13〜14日】
【メンバー】L石井、浅井、藤岡(記)
お盆山行は8月13日〜17日の予定で岩井俣沢中俣沢に行く予定でしたが、予想以上に天気予報が悪化したため根子川入りソウカ沢に転進しました。 結果、さらに天気は悪化し翌14日に大増水となり逃げ帰ってきたのですが、増水の様子があまりにすざまじかったので、報告します。
小国からぐるりと迂回して日暮沢小屋に行き入渓したのはもうお昼過ぎ。のんびり釣りをしながら赤倉沢出合いに16:00頃着。ちなみにつり師が簡単に入渓できるせいか、はたまた大増水を予知していたのか魚影は全くなし。 あまり良い天場はないが先へ進むと滝場となるため出合本流右岸側の川原に幕。 夜の増水に備えてツェルトは張らず、焚き火の横でタープのみで就寝。明け方までは雨がパラつく程度で、夜は星空も出ていた。
(のんびりと綺麗な川原を歩く)
(平水の水神淵)
翌14日、食事を終えてパッキングが終わった8時前から雷がなり始め強い雨となる。暫くタープをかぶって待機するが雨足は一向に弱まらず、支流の赤倉沢が無残に増水し始める。
(徐々に増水する赤倉沢、最後には川中にあった大岩が完全に水没する、ここも昨日は飛び石伝いに簡単に歩いて渡れるところだった。)
8時40分頃 天場としていた待機場所も浸水しはじめ本流も危険な状態となってきたため、石井リーダーの指示により全員装備を付けすぐに退避できる状態に。その数分後 足元に水が流れ込んだと思ったとたんに水位が上がり、ひつこく赤倉沢の状況を動画撮影していた藤岡のザックが水に浮いて流されそうになる。 あわててザックを担いで一段上の狭いスペースに退避。先ほどまで立っていた場所はあっと言う間に水深1mくらいの濁流と化していた。
(待機していた天場、昨日の焚き火場所は既に水没している)
(増水の動画映像 Quicktimeが必要です。)
木々の間に写っているのはついさっきまで私が立っていた場所です。
(増水した水神淵、最後は台地上からの撮影)
suijinbuchi.MOV (Quicktime動画)
雨の降り始めから支流の赤倉沢はすぐに増水したが、本流は4〜50分かけて 50cm程度の増水であった。 それがいざ水位が上がり始めると、あっという間にさらに1mくらい増水したと思う。 いままでも沢中で土砂降りの雨や、多少の増水は経験していたがここまですざまじいものは初めてで、あまりの短時間の出来事に唖然としてしまった。
その後、様子を見ながら3〜40分待機していたが、 全く減水する見込みがないため、右岸台地〜藪の斜面をひたすらトラバースして、お昼頃無事に日暮沢小屋に戻りました。
翌日以降も全国的に予報が悪かったため、潔くあきらめて海産物をしこたま仕入れて家路についたのでした。