滝沢川右俣左沢

滝沢川右俣左沢
会越国境
2022年7月30日~31日
メンバー:M、T、N、H

コースタイム:
7/30 男滝・女滝への駐車場(8:35)~幽の沢出合(9:05)~スノーブリッジすぐ先の2段5+2m(左岸巻き) (12:10/13:55)~2段5m屈曲(右壁登攀)(15:25/15:40)~崩壊したスノーブリッジ(15:50)~スノーブリッジ(右岸巻き)(16:10/16/25)~トイ状7m(16:45/17:20)~ゴルジュ奥の絶望的な10m?(左岸大高巻き)(18:05/19:30)~C1(Co.730二俣から左俣へ30m先入ったところ)(19:55)
7/31 C1(8:00)~4mm(左岸巻き)(8:50/9:40)~8m(9:55/10:15)~Co.850 15m(左岸巻き)(10:25/10:40)~トイ状4m(11:00/11:20)~貉ヶ森山山頂(15:10)~塩ノ倉峠(16:30)~林道本名室谷線~霧来沢に併走する林道の路肩(19:00)

下山路:
林道本名室谷線は新潟側は通行止め、会津側はCo.430霧来沢を渡る橋の傍にカラーコーンで林道封鎖している。落石も所々あり未舗装路区間も長い。本名ダム堰堤~Co.530付近は未舗装路、Co.530~Co.800付近は舗装路、Co.800付近~塩ノ倉峠は未舗装路。崩落箇所は補修してあり、塩ノ倉峠~霧来沢に併走する林道までずっと車1台分の幅は常に確保されている。

その他:
胸までつかる箇所は複数あり。岩で支点はほとんどとれず、灌木でとる。ヒルはいない。ブヨ、メジロはたくさんいた。フリクションは良い方だが、所々滑るところあり。ラバーソール推奨。

7月30日 晴れ

事前に林道本名室谷線Co.540の駐車スペースに車を1台デポ。男滝・女滝への駐車場からスタート。

登山道を歩き、幽の沢を横断する簡易的なパイプの橋から入溪。小滝を何個も超えて、幽の沢出合へ降り立ち、滝沢川の遡行開始。最初は岩々した沢筋を歩くと、しばらくは河原歩き。
写真中央上にタワーが見える

左右が狭まってくるが、難しい所は無く、しばらくはのんびり進む。結果的には先に行けば行くほど時間がかかるので、のんびりしている場合ではなかった・・・。大きなスノーブリッジをそそくさとくぐると、ゴルジュの中に2段5+2m。スノーブリッジの上流端の左岸側リッジから下流側に岩の下の草付きをトラバースし、草付きのルンゼを登った(30mロープいっぱいで、灌木でFIX)。終了点から10m上流側の枝沢を1つ越え、さらにトラバースし次のルンゼからクライムダウン。
スノーブリッジ~2段5+2m間

2段5+2m

2段5+2mの左岸巻き

しばらくは穏やかで、淵が出てきたら岩魚の魚影が見えた。
魚影の見えた淵

2段5m屈曲(下段の上がプール状)は、下段を右壁からフリーで登り、上段も右壁から登った(灌木で10mお助けをFIX)。
2段5m屈曲下段(写真に見切れた右壁を登る)

2段5m屈曲上段(写真に見切れた右壁を登る)

次は崩壊したスノーブリッジで、中を通過。
崩壊した雪渓

また大きなスノーブリッジがでてきたが、かなり大きく先が真っ暗のため右岸巻き。雪渓のすぐ先に降り立った。
雪渓(右岸巻き)

大岩や小滝を超えたりして進むと、トイ状7m。ここは右岸のスラブを登り、灌木を伝って滝上に出た。
トイ状7m

トイ状7mの右岸巻き(写真左側のスラブから灌木帯の下を伝い、落ち口目指してトラバース)

ここから巨岩の連瀑が連続。直登したり小さく巻いたりして、10mお助けは使ったり使わなかったりした。
巨岩の連瀑

巨岩の連瀑

巨岩の連瀑が終わり、ゴルジュを進みこの先左に曲がりさらに右に曲がると絶望的な10m?が現れた。小さく巻くことはできなさそうだったので、一旦ゴルジュの手前まで戻ると、右側の尾根に踏み跡発見。踏み跡を上がって、左岸側の大高巻き。踏み跡に沿って、岩壁のすぐ上あたりをトラバースした。ここの大高巻きが終わる頃には日が暮れて、ヘッデンをつけて、灌木に30m1本をかけていやらしい枝沢をゴボウで下りた。
この先左に曲がりさらに右に曲がると絶望的な10m?、写真右端の尾根の踏み跡を辿って左岸の大高巻き

絶望的な10m?

絶望的な10m?の大高巻き(岩壁のすぐ上あたりをトラバース)

この先は胸までつかる釜を2つ越え、Co.730二俣に到着。右俣は30mほど行ったところに4畳ほどの場所はあったができれば使いたくない。左俣を30mほど行くとマシな幕営スペース発見(凹凸があるためテント、ツエルトよりもタープの下で寝るのがベター)。右俣はこの先まともな幕営地が無いため、ここで幕営するのが正解。

7月31日 晴れ

Co.730二俣から先の右俣は、もう難しい所は無いかなと油断していたら、巻いたりお助けが必要だったり、時間がかかるところがあちこちあった。
3mCS 写真に見切れた右壁を登り灌木でFIX

4m 写真に見切れた左岸側のルンゼを登り灌木を伝ってクライムダウンで滝上へ

Co.850 8mは、下部はフリーで上れるが、上部が斜度があり滑っているので、Mさんが上部を慎重にフリーで登り、人間支点でロープをFIX。
8m

8m

8mのすぐ次に出てくる15mは左岸のルンゼから小さく巻いて、灌木を伝って滝上に下りた。
15m

この先も所々お助けを出して登る。樋状4mは、下部はホールドがあるが上部は手がかり足がかりが無く突っ張りも厳しいため、バイルで右壁のブッシュをバイルで引き寄せ、掴んで登った。後続は人間支点で確保。
樋状4m

水量が減ってもいやらしい小滝が何個も出てきた。源頭になったところでうっすらある尾根を藪漕ぎで登り、稜線に出た。稜線を藪漕ぎし、貉ヶ森山山頂へ。
貉ヶ森山山頂から塩ノ倉峠までは踏み跡とピンクテープがあり、藪がかなりマシになる。
塩ノ倉峠


塩ノ倉峠

林道の未舗装路区間はどこもこんな感じ


思いのほか1日目の後半が時間がかかり、2日目の詰めも時間がかかり、タフな2日間となった。ネット上に記録は少なく、3級の沢だがルーファイ能力が必要な沢だった。