渡渉訓練2024

2024年7月7日

2年ぶりに渡渉訓練を実施。奥秩父の一ノ瀬川にて末端交換三角法を中心に渡渉における技術を共有しました。

内容として、渡渉点の見つけ方、一人での渡渉、肩組みスクラム、末端交換三角法、へつり泳ぎ、緩流での泳ぎ、流れの強い場所での泳ぎ、ザックピストン方式を行いました。

当日は梅雨のさなかにもかかわらずとてもよく晴れ、気温もぐんぐん上がりました。ウェットスーツでは汗ばむ陽気でしたが、いざ入渓し何度も泳ぎの練習をしていると体は冷え、快適に訓練を遂行することができました。

実際、沢登の現場ではほぼ使用することのない末端交換三角法ですがいざというときのために一年に一度は技術を確認したいものです。机上では理解できたものの、実際に行ってみるとうまくいかないことも多々ありました。特に支点作りなどは急流と人間の重さに耐えられるしっかりとした場所を選びたいものです。しかし都合よく、そういった支点場所を確保することが難しいことも学べました。


【スクラム渡渉】ザック肩ベルトやザックを持ち上げるテープをつかみ、相手を下に押しながらが安定しやすい。身長差があるときは、低いほうの人は相手のハーネスを掴む。一人で渡渉することを考えると相当安定感があり力強く進むことができました。

【末端交換三角法の実践】 ロープがあることで安定して渡渉に臨むことができる。渡渉中に流されてしまい、悪いことに確保ロープがV字になってしまった場合の対応も実際に行った。セカンドがロープをさばく技術も大切だと実感しました。

【ザックピストン方式】ザックの浮力を使いロープで引っ張ってもらう。ザックの浮力が少ないと沈んでしまい水中に引っ張られてしまうことに気づきました。また、流れてくる水が顔にかかり口に入れば溺れそうになるので泳ぎ方に工夫が必要だと思いました。

【へつりの実践】深いゴルジュ。へつって前に進む。水面上は穏やかに見えるが水の中はそれなりに水流がある。水流が早いと恐怖を感じる。

梅雨の時期に行うので中止になる事も多いですが危険の多い沢登りを行う上で大切な訓練でした。今シーズンも怪我や事故のないよう心がけたいですね。