奥多摩・奥秩父 大雲取谷遡行~大洞川荒沢谷アシ谷下降~大洞川椹谷ホラの貝窪遡行

【日程】2025年5月3~5日

【コース】5/3 東日原~大雲取谷~六間谷出合=C1
     5/4 C1~大ダワ~アシ谷~大洞林道~惣小屋谷出合~栂谷出合=C2
     5/5 C2~椹出合~ホラノ貝窪~大ダル~飛竜山~丹波

【メンバー】FS(記)

焚火が恋しくなり、ゴールデンウィーク後半はのんびり系の遡下降をしてきました。

初日の夜に若干ぱらついたほかは終始晴れで、圧倒的リラクゼーション山行となりました。

1日目

電車とバスを乗り継ぎ東日原に到着。GWなのでいつもより人が多く7~8人降りていました。

日原川沿いに山の奥へ歩いていきますが、前日の雨の影響か、時折見える川が濁っている。。。

増水気味ということで、大ダワ林道から二軒尾根を乗越して入渓。水量は遡行に支障ない程度だったので、下から行けばよかったかも。

中盤辺りまでに総勢8人くらいの釣り人に出合いました。曰く「激戦区」なんだそうです。

小さなゴルジュなども出てきますが、へつれるので特に濡れません。

特に何事もなく、正午頃に六間谷出合の快適なテンバに到着。ラジオを聞いたり本を読んだりしてのんびりくつろぎます。

天気が良くて本当に良かった。

シーズン初めなので薪も大漁です。

2日目

ゆるゆると支度して、大ダワに向けて出発。

テンバを出てすぐに源頭らしくなります。

谷の中を落葉が厚く埋めていて歩きにくく、大ダワ林道らしき踏み跡を歩いてみたりもしましたが、斜面のトラバースも大変なので結局沢の中を進むことに。詰めの沢型は緩やかで気持ちがいいです。

大ダワに到着。大雲取谷とは対照的に大洞川側は崩壊気味の急斜面です。

特に出だしは急で、クライムダウン気味に下降。

しばらく下ると連瀑帯となり、右岸を適当に捲きました。

ずり落ちないようにチェーンスパイクを装着。

雲取山荘の谷筋(右俣)と滝で合流します。

なおも滝は続きます。疎林なので懸垂しにくいものも多く、クライムダウンが必要な箇所もあります。

この二つの滝は残置スリングで懸垂しました。

荒沢谷出合に到着。ここは泊まれそうです。

これ以降は荒沢橋まで右岸の釣り師道を歩きました。安直。

荒沢橋に降り立ちます。ここからまだ続くのがうれしい。

近くに釣りキャンパーがくつろいでいました。

林道には1か所大きめの崩壊地がありましたが、鹿道ができておりそこまで危なくありません。

惣小屋谷手前で谷に降りる作業道があるので本流に降り立ちます。惣小屋谷出合にも釣り人がいました。

しばらく函状の沢を進みますが、特に問題となる場所はありません。

やがて釜滝3連続が出てきます。2段目は右岸に残置スリングがあります。

すこしでもいやらしい箇所があると必ず残置やFixがあるので全く頭を使いません。

これにはゆとり世代の自分もにっこり。(うそです)

浅いゴルジュが続きます。

ナメを越えるとキンチジミの入口。水量多めでしょうか。捲くので関係なし。

右岸を捲いて懸垂で戻ります。

キンチジミ入口の滝以外は簡単な小滝だけです。

栂谷出合手前の左岸にまっ平らなテンバがありました。2日目ものんびりくつろぎました。

3日目

栂谷出合から椹谷出合の間も小滝がありますが、問題なし。

椹谷に入ると、地形図はゴルジュマークですがゴーロ帯になります。

標高1200からアザミ窪出合まではゴルジュですが、ここも容易です。

アザミ窪出合は中間尾根に1段上がったところがテンバ適地で、焚火跡もありました。

その先は大滝までに滝が2つ出てきますが、簡単に越えられます。

1420mでハイライトの大滝35mに到着。

昨年の冬に登られたようですね。(外部リンク:https://www.youtube.com/watch?v=Qt-joe7GBlk

捲きにかかります。はじめ左岸の苔むした斜面(左写真)のほうに取り付きますが、上部の壁でハマると降りてくるのが面倒そうだったので、いったん降りて右岸のルンゼ(右写真)から尾根沿いに捲きました。

大滝を越えるとあとはたいしたものもなく、1630二股で大ダルに至る右股に入ります。

いつの間にか岩質が変わり、花崗岩の岩盤状の詰めになります。

気持ちの良い稜線に出ると南アルプスがきれい。

登山道を3時間ほど歩き、藤の花が咲き乱れる丹波山村に下山。温泉に入ってバスで奥多摩に戻りました。

立川までの電車は通勤電車並みの混雑具合でした。