期間:2009年9月20日〜22日
メンバー:手嶋 栗原 木下(記)
9/20 曇時々晴
蒲生川のゲートに車をデポして出発。予想外の持場沢のゴルジュを楽しんでから井戸の沢に入る。水量少なく、支流を判別しにくい。首をひねりながら中ノ沢に入ると30m滝、快適に登り、小滝が続く。藪漕もほとんどなく会越国境稜線に着く。対岸の駒形山が立派。
【会越国境より駒形山】
稜線を1時間ほど辿り、東岐沢へ下降。4回の懸垂下降を経て室谷川本流に出る、すがすがしい河原で幕。
【東岐沢の下降】
9/21 晴
闊達な室谷川の河原を行く。両岸にスラブが見え隠れ、またブナ森は広がるという不思議な景色である。十字峡が近づくと甌穴を持った滑、ゴルジュとなり素晴らしい景観、フリクションを利かせたへつりやエメラルドグリーンの渕に身を沈め通過する。
【室谷川本流 下流部】
【両岸にスラブが広がる】
【フリクションを利かせて】
【ワンポイントの泳ぎ】
西の沢、無名沢を分け次第に沢が狭まり、両岸のスラブが迫るが困難なところはない。左俣に入りさらに左沢へ、5mほどのナメ滝を越すと傾斜のあるゴーロとなる。目的は奥壁スラブだが、さて・・・水流を辿ると2段15m滝、さらに奥には急傾斜のスラブ滝が見える。直登が難しく見えたので、めぼしをつけた左岸のルンゼを登ると、巾30m程のすっきりとしたスラブが広がった。
【スラブを快適に登る】
【右スラブを行く】
標高差150m、ノーザイルで快適に登り、スラブ滝の落口にでた。「右スラブ」とでも呼ぶのであろうか。
あとは平凡に詰め上げるのかと思ったが、登りにくい小滝が続き時間がかかった。
【滑った小滝が続く】
最後は根を上げて藪の薄い尾根より稜線に出た。本日の幕場を探して五枚沢の源流に降りた。
【稜線直下】
【スラブだらけの室谷川源流】
9/22 小雨のち晴
傾斜地の幕場の割には快適な一夜であった。出発時には重たい空から雨が降り出す。稜線に登り返し、P942へ藪を漕ぐ。
【P942(大白沢山)の稜線を行く】
大白沢源流はスラブになっているので左岸尾根より下降して、大白沢に出た。大白沢は白やグリーンタフのナメが続く穏やかで美しい沢。困難なところもなく下降向きの沢であった。蒲生川本流の吊橋を渡り林道へ、車に戻り室谷川周遊の沢旅+スラブ登りを終了した。