飯豊縦走(筆塚山〜長走川横断〜逆さ尾根〜大日岳〜水晶尾根)

2010年5月1日〜4日

メンバー:L M氏(他会)・田邉・栗原(記)

5/1 裏川と実川の出合より、橋を渡って入山する。尾根には全く雪がなく、藪こぎの懸念が強いが、藪は懸念したほどでなく概して歩きやすい。斜度はきついが、黙々と登り、ソソギ山を越え、筆塚山を越えた先のコルにて本日は幕とする。近くの沢型から水が取れた。

ソソギ山から筆塚山へ

5/2 今日は長走川を横断する核心日。筆塚山の先のピークから尾根を下降するが、沢底からは轟々と音が響くばかり。果たして渡れるのか心許なかったが、逆さ尾根のコルから落ちる沢の出合あたりを目指して下降すると、かろうじて、沢に雪がかかっていた。最後急な斜面を慎重にクライムダウンして雪渓に降り立つ。対岸の逆さ尾根は、雪もほとんど着いており、割と登りやすい。烏帽子山を越え、その先の尾根との分岐で改めて相談。当初登る予定だったヒルノコウゲ尾根は、はるか遠く、しかも黒々としている。さすがのM氏も考えている。結局、メッケ穴沢の出会いを横断することに話がまとまり、稜線をもう少したどって、少し下りた所で幕とした。

逆さ尾根を望む

5/3 前日に足が激しく攣った田邉さんは、大事をとって実川山まわりで薬師岳に向かうという。M氏と栗原とでメッケ穴沢出合に向かって出発。一番緩やかな尾根を下るとすんなりメッケ穴沢出合に下りられた。ここは岩筋から水も取れ、天場に良さそうだ。薬師岳に向かって登り返すが、雪がしっかり付いていて登りやすい。M氏と二人、ハイスピードになり、結局田邉さんより一足先に3時間ほどで薬師岳に到着した。田邉さんと合流し、稜線をたどって、大日岳へ。大日岳は、さすがメジャーどころで、人が御西小屋方面からわらわら登ってくる。風が強く休む所もないため、そのまま牛首山の方へ下る。櫛ヶ岳を越え、笠掛山を越えた窪地の脇で幕。夜半、風がごうごう鳴っていたが、ここは風が当たらず良い幕場だった。

メッケ穴沢出合に向かって出発

5/4 風は相変わらずごうごう鳴っているが、既に樹林帯の中なので風もそれほどない。藪と雪の尾根を淡々と下る。池塘やカタクリ・イワウチワを観賞しながら、すっかり春山になった尾根を下降。途中、熊撃ちのおじさんや林道沿いの「五十嵐家」などを見学しながら、のんびりと車へ。

池塘