奥秩父/笛吹川東沢・東のナメ沢

【日時】2010年9月12日(日)日帰り

【ルート】奥秩父 笛吹川東沢・東のナメ沢

【メンバー】 NK、SA、YO

この週末は、新潟や東北方面の天気が悪いので、以前から目をつけていた奥秩父の東ノナメ沢に行ってきました。

西沢渓谷入口から登山道を辿って、東沢沿いの踏み跡を進む。アプローチは東のナメ沢の出合まで約2時間。陽射しが暑く、疲れます。

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東沢の本流から見た東のナメ沢の300m大滝。白く光るスラブが大スケールで迫ってきます。

素晴らしい眺めにうっとりしながら、渓流シューズ(アクアステルス)から、クライミングシューズに履き替える。

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アクアステルスも良いのだが、やっぱりクライミングシューズは快適。乾いたスラブに吸い付くようなフリクションでぐいぐい登れる。

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広大なスラブを前に笑顔になります。

1段目はフリーで登っていくが、どこまでもフリーで行けそうな気もしてしまうが、次第に傾斜が強くなるので、ザイルを結ぶ。3人なので、ダブルロープでトップが登り、セカンドとラストはほぼ同時登攀でビレイをするというシステムで登る。皆が楽しめるようにトップはじゃんけんで決めた順番で交代。ロープの付け替えが面倒だが、これもリードを皆で楽しむためである。

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ぐいぐい登れるが、リスがほとんどなく、残置ピンもあまり無いのが辛い。青空と白いスラブのコントラストが良いが、代わりに陽射しが暑くフライパン状態だ。

2ピッチ目からは、左のブッシュ混じりの凹角へ。はっきりした残置ピンが少ないので早め早めでピッチを切る。3ピッチ目は、 バンドをトラバース。ここも早めにピッチを切る。4ピッチ目で3段目のしたなのだが、ここでルートミスで左のルンゼ状に入ってしまう。

YOさんのリードで黒いスラブを登ろうとするが、リスが無く支点が取れない。上の潅木もちょっと遠いため、落ちたら只ですまないために一歩が出ない。30分以上粘ったが結局諦めて一段降りて、大滝の3段目のテラスに戻る。

ここからNKに選手交代して傾斜の強い左側から登る。残置のボルトがある箇所では手掛かりがなく、思わずA0。時間短縮ですよ。

最後の4段目は、右から簡単に登る。

大滝の上には、15mと20mのスラブ滝があり、巻き気味に越える。

ここでスラブ登りは終了なので、ラバーソールから再び沢靴に履き替える。

沢は、覆いかぶさる樹林帯の中、倒木とガレのうるさい沢となってしまう。トポにあるナメも思ったより暗いし倒木だらけであまり美しくは無い。2時間ほど沢を詰めると稜線へ。

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山梨100名山の鶏冠山で記念撮影して、わかりずらい鶏冠尾根を降りる。何度も迷いながら鶏冠尾根を下降し、ようやく登山口に戻りますが、17時をまわってしまいました。

アプローチが遠く入下山に苦労はしますが、300mの大スラブ滝は圧巻です。沢登りというよりほとんど岩登りですが、快適な登攀を満喫でき、楽しい1日でした。