二口山塊・大行沢

【日 時】2010年09月18日-19日 【メンバー】L高橋(記)・山口・渡辺・国田・金沢

天候不安の「八幡平・葛根田」から南に下がった「二口山塊」に転進。まず実に久し振りの大ナメ沢に入りました。出だしから流水が多いと感じていましたが、感じた以上の水嵩に「これがあの美しく、癒し系の渓か?」と頭を捻る程でした。

嘗ての印象ではV字溝のスラブに掘り込まれた水溝に沢水が流れ、ツルツルに見えるスラブの所々に丁寧にもステップが切ってあって、実に楽しくヘツれる筈であったが、このところ長雨が続いていたのか?水溝のかなり上部まで水があり、更に薄っすらとミズゴケに覆われて、ヌルヌル感がいや増している。下手糞な高橋が最後に「ドボン」して、足が着かずに溺れる寸前で、お助け紐が出て助かった・・・。これ以上は進めないと判断して、「大東岳・東コース」からゴルジュをパスした。

沢沿いの登山道を30分ほど歩いて適当なところから再び沢に下りたが、益々水嵩の多さに「大ナメ沢」らしくない水にまみれた遡行となった。

暫くしてから「巨岩帯」に突入。この試練を潜り抜け初めてあの「天国のナメ」が実感できるのだと自らを慰めながら遡行を続ける。水が多いのでその分良いポイントが点在。竿を出すと楽しいことに小さいが元気なイワナが掛かる。

「梯子滝」は上段・下段とも飛び散る落水に、直登等思いもよらないほど。右の泥スラブ壁を小さく巻こうとするが、空身でも厳しい・・・。少し戻って壁を登って登山道に上がる事にするが、70m程尾根まで上がっても「登山道」にぶち当たらない・・・。道が付け替えられたのだろうか?

既に3時半。幕営準備をせねば。付近を偵察の末、尾根を本流と反対に下った支沢の左岸に絶好の平坦高台を発見し今宵の宿にした。

翌朝、幕場尾根の中腹に付けられた「登山道」を辿って「梯子滝」上の巨岩帯をパスし、頃合を見計らって、ナメの始まりそうな沢に降り立つ。今日遡行予定の「カケス沢」出合のかなり手前だった。登山道は「崖崩れ」の為か?沢沿いから尾根を越えた反対側の尾根に迂回している事が分かった。

沢に下りてもまだ暫くは「巨岩」の名残が残っていたが、やがて「ナメ床」が顔を出し始めた。

いよいよだぞ・・。曇り空だが、天気がもってくれて本当に良かった。

今日のカケス沢は高橋が昨日痛めた右膝の調子が悪く、また雨の心配もあったので、この後は「釣り山行」に代えてナメを詰めて「避難小屋」上か登山道で下山する事にしたのでした。

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