【日時】2012年2月9日(木)
【メンバー】K,S
今年は冬型の気圧配置が続き、どこも氷結が良いとされていたが、月曜日と火曜日に入った暖気と雨で西上州の標高の低いところはかなり氷が溶けたようだ。
今回、立岩3ルンゼの計画で入山したものの、3ルンゼの氷は影も形も無くなってしまったようで、出合いの1ルンゼに戻って登攀をしてきました。アルパインアイスを満喫しようと思っていたので残念でしたが、1ルンゼの三段目の氷はなかなか手ごたえもあるクライミングとなりました。
道場集落の橋の手前の駐車スペースに車を置き、堰堤工事が進められている井戸沢に入る。1ルンゼ出合いまでは、林道が出来ており、以前よりはアプローチは楽になったようだ。1ルンゼの氷を見送り、倒木で荒れた本流を進むが、右岸の枝沢が入るようになると仕事道の踏み後があり歩きやすくなる。次が5m位の涸沢がある2ルンゼを越え、すぐ上の小さな窪を見送って右岸の巻き道を使っていくとナメ状で出合うのが3ルンゼだろうと思う。
左岸の仕事道から3ルンゼに入り、しばらく進むとF1と思われる滝があるが、黒い岩に水が垂れただけで氷が無い。まさかとは思ったが氷が全く無いとは思わなかった。初めて3ルンゼに入ったので、沢を間違えたのかと思うが、今年入ったと思われるトレース跡もあるので、間違えていないと思う。
仕方なく沢を戻って1ルンゼに向かう。
【1ルンゼ全景】
遠目には、氷結が良く迫力ある氷のように見えるが、近づくとだいぶ溶けたのか薄い部分が少々気になる。滝への取付きは、左岸の急斜面の樹林帯を登り、いやらしいトラバースをして沢に降りる。
【登攀対象の3段の氷瀑】
一段目は中央部は氷の表面に水が流れていてイマイチだ。シャワーを浴びない左側から登った。二段目は傾斜が緩くなるので、そのまま1ピッチで上に抜ける。
【三段目のスカート部分を登る】
三段目は取付き部分が盛り上がったスカートの先のテラス上からが核心だ。思いのほか氷は硬く?+あるかもしれない。見た目よりも難しいだろう。
【トップロープで遊ぶ】
上に抜けてトップロープを張り、左のツララ状や右の凹角などでしばらく遊ぶ。思ったよりも楽しい氷瀑を満喫することが出来た。
午後になって懸垂して帰る頃には一段目の滝は全体的に水が垂れていて、快適さは全くなくなっていた。アイスシーズンの終わりを告げるような溶け具合で今年のアイスも先が見えてしまったようで、少し寂しく感じました。