岩井谷

【日時: 7/28-30】

【メンバー:大野、佐貫、笹川】

梅雨明けを確信して休みを確保し、光来出東又を目指した月末だが、前線は日本列島から消えず。新潟方面は諦め、かねてから転進先として考えていた岩井谷を目指した。

三平滝までの下部はカットすることにして、のんびり出発。銚子川沿いの林道に入ってしばらく行くと、突然、目の前の跡形もなく崩壊していた。唖然。 発電所からは、急な斜面のふみ跡を登っていくが、堪らなく暑い。汗が噴出し、頭がクラクラする。1時間の登りで峠状の所に出た。さらに40分ほど尾根を登ってから岩井谷に下っていく。2時間強の大高巻き。
下りた所の10m滝を右から巻くが、意外と悪かった。saisyonotaki.JPG
その先しばらくは、美しいゴルジュを豊かな水が流れるきれいなところ。
中流部
小瀬谷を越えゴルジュをいくつも越えると、正面は滝状に大きく立ち上がる梅ノ木谷出合いに着き、幕とした。

翌日、本流はいきなりの連瀑帯となる。最初の二つの滝を左から巻いて超えると、連瀑帯となる。最初の2段の滝は、ちょっと欲を出して直登を試みる。
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続く斜瀑も登れそうな気もしたが、右のルンゼから巻く。幅広の滝は右側を簡単に巻ける。沢は一旦弛み、小滝を越すと、15m滝は左側を簡単に登れる。
その先の滝が最大の難関となった。渕の右側を微妙なトラバース3歩で直下まで行き、1m程強引にシャワークライムをして、変則CSの上に乗り、左の凹部を登ったのであるが・・・。笹川さんが3度に渡ってドボン。三度目は空荷だったが、釜の中から「たすけて」と唇。危ない所ではなかったが、水を飲んだ様子。ザックなしだと注意が必要だ。震えが収まるまで暫し休憩。笹川さんの気が萎えるのを恐れたが、流石にトマの女性は根性がある。再挑戦で何とか突破。
ここで大きな滝場は終わるが、続いては岩井谷ゴルジュ編。それほど圧迫感のないゴルジュに渕と小滝が連続し、泳ぎを駆使して、殆ど水線通しを辿ることができ、楽しい。
十字峡を右に入り、小滝を超えると、綺麗なナメ床となり、前方に巨大な滝が現れる。右側に壁を張り巡らせたとても立派な大滝である。左のルンゼから取り付き、急な斜面をうまくルートを拾って登っていけば、それ程の困難なく、沢に戻ることができた。この後も幾つかの滝を登ると、渓相も穏やかになり、終わりかなぁと思うが、まだまだ滝とは続いた。直登に拘れば結構登れるので楽しい。
奥の大滝
1276北のコルを目指して広い枯れ沢に入り、下草のない明るい森を越えて、そのまま反対側の沢に入る。しばらくは快適だが、1150m付近から伐採地となり、山の生傷という感じで痛々しい。林道直下をテン場とする。薪は無限にあり、楽しい焚火となった。

翌朝は、6時出発とするが、空は暗い色のままだ。しばらく林道を辿り、1344に向かう沢を辿っていると、雷鳴と共に大粒の雨が降ってきた。伐採地で隠れるものない所での雷は恐ろしかったが、幸いなことに、1344から南下する尾根は木が生えていた。下降ルートに迷うが、1272の南の小Pから西に向かう尾根を下ることにする。見失いやすいが、わりとしっかりした踏跡があり、2時間弱で二股沢に出た。さらに、しばらく沢を区下り、647にて林道に上がる。
あとは単なる林道歩きと思ったが、すっぱりと林道が落ちているところが3箇所ほど、さらに、ルンゼは大体岩に埋まっており、結構時間を食う。清五郎沢までは、数年前の記録で車が入っていたはずなのに、似たような感じで荒れていた。林道をしっかり2時間歩いて、車に帰り着いた。

【行程】
28日  車止め(9:15)−三平滝上(13:00)−(14:45)梅ノ木谷出合C1
29日 C1(6:10) −十字峡(11:00)−稜線(14:30) −林道付近C2(15:00)
30日 C2(6:00)−P1272(8:00)− 二股(10:00) −車(13:00)