【日時】2012年4月28日〜30日
【メンバー】K、S
不帰 III 峰へ行ってきました。以前、B尾根、C尾根は行っているので、今回はA尾根。
初日は、八方尾根スキー場のゴンドラとリフトを乗り継いで終点から、唐松山荘まで。
景色が素晴らしいが、今年は例年よりも積雪は少ない様子だ。不帰?峰が見えてくるが、黒々としていてかえって岩が露出していて大変そうだ。
初日は、早めに幕を張って外で雪のテーブルを作って宴会。のんびりできました。
翌朝は、5時過ぎに出発し、唐松沢を下降する。傾斜が結構あるのでダブルアックスで降りていく。スキーの方が登り返したようなトレースがあるので、トレースを使って楽をする。
不帰 III 峰。右からA尾根、B尾根、C尾根。
B尾根とC尾根の中間のbルンゼを登るが、雪崩の通路になっているのか、えぐれてU字の滑り台が出来ているので、それを左側からよけて登る。どこから尾根に取付くか悩むが、トポの通り、B尾根への取付きを二俣に分かれるようになっている下の斜面から登る。
P1下に上がる雪壁を登る。最初はフリーで取付くが、崩れやすい雪なので、途中からロープを使い、50m一杯で稜上に出た。
P1の岩は正面を避けて、右から巻いてブッシュを掴んで登るが、結構悪い。
その先は、スノーリッジと雪壁。
雪壁は、シュルンドが開いているので慎重に。数ピッチ。
天気もロケーションも良いが、あまりにも天気が良すぎて、周囲の山では雪庇が崩れて雪崩が起きている。
雪が少ないためか、岩の露出が多い。アブミを使った人工登攀も何回か出てきた。思ったよりも多い。
最後の岩峰は、正面は無理。左も崩れそうな雪のブリッジ。右の凹角には、残置ハーケンが連打されているが、アブミの架け替えとなり、二人でアブミ2台だと大変だ。取付いてみるが、難しいので諦めて降りる。
結局、右から岩峰を巻いて、ハイマツ帯からA尾根のピークへと抜けた。
やっぱり不帰は手ごわかった。
最終日は、ゆっくりと降るだけ。充実した山行でした。
鹿島槍と五竜岳をバックに雷鳥のショット。
【不帰 III 峰A尾根 全景】