期 間:2013年3月16-17日
メンバー:K下 T橋 S貫
ルート:南俣-高知山-場割峰-三王子-二王子岳-ワサビ沢滑降-ニノックス・スキー場
かねてからスキーで訪れてみたかった二王子岳、3度目の正直でトレースできました。地元が開拓した積雪期ならではの周遊ルート、高知山からの稜線漫歩、ピークからの大展望、快適な滑降を楽しめる秀逸なものでした。
3/13 晴のち雷雨
南俣登山口にに車をデポし、シールで林道を歩きだす。1時間40分程で小尾根に取り付く、少々枝がうるさいがスキーが邪魔になるほどではない。
<尾根の取付付近>
高知山からは樹林がきれ、展望が広がる。標高1000mの山とは思えない雪のボリュームだ、二王子岳ははるかに遠い。
<高知山付近を行く>
黒い雲が厚くなり風が吹き出し、ピークも見えなくなってきた。荒天が予想され、鳥居峠付近の雪庇の陰で幕とする。
テントに入ってすぐ、突風とともにみぞれ混じりの雨、雷も鳴りだし、早めの行動終了で正解。
<快適だった幕地>
3/14 快晴
放射冷却でアイスバーンになってしまった。スキーを担いで出発、アイゼンが気持ちよく利く。
<アイゼンが快適・稜線漫歩>
場割峰より七滝沢源流へ滑降する予定であったが、このアイスバーンではかなわず尾根伝いに三王子神社へ抜けた。
<場割峰より二王子岳>
緩い尾根をたどり二王子岳に到着、ピークからは飯豊連峰の銀屏風、新潟平野から日本海、遠く朝日連峰が浮かぶ大展望だ。
<二王子岳ピーク 飯豊連峰主脈をバックに>
風が冷たくアイスバーがなかなか緩まない、小屋の中でお茶を沸かしてくつろぎ、登ってきた地元の方々とおしゃべりして時間を過ごす。
さあそろそろ良いか〜、スキーをつけて出発(11時半)。エッジは立つようになったが、転倒すると相当滑落するであろう。
慎重にターンしながら尾根の好スロープを滑降し、油コボシ(p1201)の右手を回りこんでワサビ沢に滑り込む。沢の中は「モナカ」で雪質悪いが滑落の危険がなくなり「ホ!」と
<ワサビ沢の滑降>
ワサビ沢もスキー向けの良い斜面だが、雪質悪く苦労する。標高900m付近から軟雪になり快適にスキーを走らせた。
<軟雪にスキーが走る!>
大中入沢の渡渉を覚悟していたが、かろうじてブリッジが残っており容易に対岸に渡れた。林道を少し滑るとスキー場、緩斜面のゲレンデをひと滑りして終了。
<ブリッジが残っていました>
タクシーで車デポへ戻ると、登山口には20台以上の車が駐車してあり、二王子岳は「地元に愛される山」なのであろう。東京もんも、大満足でした。