期 間:3/23-24
メンバー:N M K(記)
ルート:下黒姫沢〜破間川左俣滑降〜二俣下C1〜右俣〜袴腰(往復滑降)〜黒姫〜下黒姫沢
2年前の春、浅草岳から遠望した「破間川源流の白い山並み」、意外と記録もなくNさんと温めていたルートを行くことができました。豪雪に埋もれた谷、尾根は素晴らしいスロープを提供してくれた。
3/23 曇のち小雪
五味沢奥の車道脇に車をデポして出発。すぐに破間川を橋で渡るが、欄干以上の積雪と雪庇が飛び出ている。落ちると助からないので慎重に足を運ぶ(ここが一番怖い!)
<破間川にかかる橋・慎重に>
しばし林道をたどり、下り気味に下黒姫沢へ。雪割れもなく歩きやすい沢を行き、標高750m付近より左岸尾根に上がる。ブナ森のこの尾根は長閑なところ、のんびりと登っていくが天気は下り坂。
<p1328西のコルに登る>
風が吹き小雪が舞う中、急登となりアイゼンに変えてP1328西コル付近へ詰めた。視界がないので風をよけてしばし待つ。スーッとガスがきれ「今だ!」と沢に滑り込むと意外な広い好斜面が現れた。うっすらと新雪に覆われ雪質は良く楽しい滑降となった。
<破間川右俣の滑降>
20分ほどで二俣、p1328北尾根の末端に風をよけてトマ・ハウス(半雪洞)を作る。1時間ほどで快適な今日の宿が出来上がり、後は楽しい宴会となった。
<トマ・ハウス>
3/24 快晴
願ってもない快晴、袴腰に向けて破間川本流を登る、奥の二俣からは右沢を登り中間尾根に出る。
<袴腰目指して>
雪庇やシュルンドがあるのでよく観察しながら進むが、最後は左沢に回り込んで袴腰のピークに立った。
絶好の展望、今週も日本海が見える。守門本峰へは豪快な雪稜となって繋がり、意外と雪の多い下田・川内の山並、御神楽岳、遠く飯豊連峰が浮かぶ。
<袴腰ピーク・守門本峰をバックに>
直下のシュルンドを回り込んで素晴らしいスロープの左沢に滑り込む。雪質も緩み絶好のコンディション、ノートラックの斜面に3人のシュプールを刻んだ。40分ほどの快適なスキーを楽しんで、トマ・ハウスへ到着。
<シュルンドを回り込む>
<破間川源流滑降・右俣左沢>
黒姫北尾根の西側の沢を登り返す。後背には袴腰の三角錐が立ち上がり、細かく刻まれたシュプールが遠望できる。ドーム状の黒姫に到着するとどこかで見た姿・・・松本勤労のTさん夫妻、御一行であった。「いやあ、奇遇ですね」と、昨日は道の駅で鈴蘭のN君にも再会したし、山で知り会いに会うのもうれしいものだ。
<黒姫のドーム>
<黒姫・袴腰をバックに写真を撮ってもらいました>
黒姫からは少し緩やかな稜線を滑走し、p1328西コルから標高1115mのプラトーへ快適斜面を滑る。
<上黒姫沢に向かって>
上黒姫沢を渡って中間尾根に乗り、昨日登ったルートにスキーを走らせた。林道へ少し上り返し、例の恐怖の橋を慎重に渡って車デポに戻った。(登滑降高度差:2,000m)