【期 間】2013年10月13-14日
【ルート】奥只見湖バックウォーター〜柳沢〜片貝の池付近C1〜貝ノスラブ〜平左衛門山〜倉ドノ沢下降
【メンバー】L佐貫 大野 木下(記)
今年の沢シーズンも終盤戦、期待の3連休であったが初日の日本海側は雨! リーダーが予てから温めていた「貝ノスラブ」へ転進となった。
10/13 曇/時々小雨
柳沢は一ノ沢の一本下流、直接奥只見湖に注いでいる小沢だ。貝ノスラブへのアプローチとして、柳沢左俣から尾根を乗越して片貝ノ池へ下降するこのルートが最短であろう。
大津岐林道が通行止なので、国道に車をデポして林道を行く。
<林道対岸に柳沢出合が見える>
奥只見湖のバックウォーターで大津岐川を徒渉し、湖岸を歩いて柳沢へ。
<奥只見湖岸を歩く>
柳沢は登りにくい5m滝が1つある他は小滝が続き、歩きやすい沢だ。つめもブナ森で藪も少なく快適であった。
<柳沢 5m滝>
<乗越し・ブナ森の散策>
尾根を乗越し、貝ノスラブ基部方向に下降するがブナ森の中の散策だ。ガレ気味の沢に入り、しばらくで右手にスラブが展開し始めた。
貝ノスラブの取付を確認して少し下ると河原となり、幕とする。片貝ノ池を散策した後、盛大な焚火を楽しんだ。夜半、ツエルトの外に出てみると満天の星、東の空にはオリオンが登り、もう冬が来るのだなあ・・・
10/14 快晴
ゴーロ状の沢から8mナメ滝を登ると貝ノスラブの取付となる。
<貝ノスラブ取付へ>
貝ノスラブは凝灰岩でフリクションは良く利き、難易度も?+まで。ただし灌木少なく、ハーケンも利きにくいので確実な支点が取れない。ルートファインディングのミスやスリップが許されないプレッシャーがかかる。
<1P目・ポットホール上に残置ボルト、ランニングをとって80m伸ばす>
<1P目のフォロー>
<2P目・50m 緩いスラブ>
<3P目・フリーで左トラバース>
<4P目・50m 後背に片貝ノ池と奥只見湖が広がる>
<5P目・50m やや傾斜がでてくる>
<6P 50m・直上〜リッジ 7P 50m・スラブ中央へトラバース>
<終了点からの展望 奥只見湖のむこうに未丈ヶ岳>
7P/3時間ほどの登攀、奥只見の山奥にひっそりと展開するスラブに自分たちでラインを引ける楽しいルートであった。
終了から藪の急斜面を1時間ほど登ると、ひょっこりと平左衛門山に出た。三角点は藪が切り払ってあった。
<平左衛門山の三角点>
下降ルートに選んだ倉ドノ沢は急なナメ(沢床)が続くが、やはりフリクションの利く岩質で快適、ほとんど高巻くことなく下降できる。白い岩質が美しく小品ながら得した気分になる。
<倉ドノ沢の下降>
<美しい滝へ・ドボン>
<きれいなナメ滝が続く>
約2時間ほどで一ノ沢に到着、秋の柔らかな日差しを浴びてゆっくりと車に戻った。帰りは桧枝岐経由で・・・温泉と新そばで〆 また一つ宿題のスラブを登ることができました、メンバーに多謝。