日程:5/3〜5/5
メンバー:JH(L)、HK、KS
ルート:栂池高原〜白高地沢〜五輪山〜東俣沢源頭〜黒負山〜聖山〜赤禿山〜山之坊〜平岩
北アルプスの五輪山から山之坊へ。
栂海新道の東側、小滝川と大所川に挟まれる形で続く尾根には登山道はなく、アプローチも悪い。
以前、蒲原山から見た時の白い稜線の印象と、地形図から読み取った雰囲気で、沢と尾根を繋ぐスキーが楽しめるかもと
期待を膨らませ、スキー縦走を計画した。
【5/3】栂池高原〜天狗原〜蓮華温泉〜白高地沢C1(晴のち雨)
栂池高原のゴンドラとロープウェイを利用して栂池自然園へ上がる。
スカッ晴れの中、天狗原への斜面を登る。
天狗原からは振子沢へ。
ツアー看板を目印に滑り降りていく。一部沢が出ていた。
蓮華温泉でビールを仕込み、兵馬ノ平を経て瀬戸川へ。
瀬戸川に掛かる鉄橋は、スキーを履いたまま橋際まで降りた。
水を汲んでいると、雨が強くなってきたので先を急いだ。
白高地沢を渡る前の右岸台地で行動を終了した。
枝沢で水が取れ、良い幕場となった。
【5/4】C1〜五輪高原〜五輪山〜黒負山〜聖山〜ホソド沢1250mC2(晴・曇)
後半の天気が良くない予報だったため、朝日岳は省略し、五輪高原から登る。白馬の展望が素晴らしい。
藪を少し漕いで五輪山頂上に到着。反対側の小滝川を見下ろすと東俣沢の源頭は真っ白な斜面がどこまでも続いている。
東俣沢源頭に飛び込む。クルージングに丁度良い斜度が続く。
見える限り滑りたい気持ちを抑え、P2049の下を巻き気味に黒負山南のコルへ向かう。
正面の黒負山に向かってなだらかな尾根を歩く。山頂直下の雪が切れていた場所はスキーを脱いだ。
黒負山からは、尾根上を滑る。
山頂直下の尾根は快適な滑りを楽しむ。
尾根を右へ左へ、雪を繋ぎながら聖山の下まで滑ることができた。
聖山山頂から辿った尾根を振り返る。黒負山は遥か遠くに。さらに奥に東俣沢の源頭を眺める。
聖山北面を少し降りて、ブナの木の下の台地で幕とした。
【5/5】C2〜赤禿山〜大峰峠〜山之坊〜平岩駅(曇のち小雨)
予報では、午後から雨だったが出発時にはポツポツとし始めた。
尾根上は細く、雪の付き具合も悪そうだったので1段下がった緩い斜面をトラバースしてP1401北側のコルにでる。
この先の小ピークは雪が無く、藪漕ぎも覚悟したが、東側の斜面をトラバースしてP1155の手前までスキーでショートカットできた。
大所川を見下ろすと、ブナが芽吹いていた。その先には木地屋の集落が見える。里に近づいてきた実感が沸く。
赤禿山に近づくにつれて、スキーを担ぐ回数が増える。
雪をつないで最後のピーク赤禿山に辿り着く。山頂の雪はだいぶ少ない。
南ピークには雪がなく、藪の踏み跡をたどって急斜面の下に出る。
ここからは、芽吹き始めたブナ林の滑走となる。
珍しい形のブナがあった。Y字バランス?
途中からは林道を利用して大峰峠へ出て、平岩駅まで最後の歩き。車道歩きは今回一番のアルバイト。
タッチの差で電車を逃してしまったが、駅前に丁度よく商店があり祝杯を挙げて、小一時間ノンビリとくつろいだ。
北アルプスから山之坊集落まで、季節の移り変わりを感じる縦走を楽しめた。
【累積標高差:+4000m、-5330m、移動距離:42.3km】