日程:8/12〜8/15
メンバー:Y.K(L)、A.Y、J.H
ルート:泡滝ダム〜トガラ沢〜横沢〜八久和川中俣沢〜泡滝ダム
天気の隙間を縫って、悠久の渓谷 八久和川へ行ってきました。
ブナ林の間を縫って悠々と流れるエメラルドグリーンの渓谷、突き上げるような滝群、癒しの源頭と
変化に富んだ沢旅を楽しんできました。
【8/12】泡滝ダム〜皿淵沢〜トガラ沢〜横沢〜八久和川〜カクネ沢出合BP1(曇り)
台風の影響で、八久和峠の林道がタクシーで進めないと連絡をもらった。
林道通行の懸念もあったので、下調べをしておいた山越えのサブプランに切り替えた。
皿淵沢の支流であるトガラ沢を遡行する。出合いからCS滝が出たきたりと短いながらおもしろい沢だ。
横沢とのコルを目指して沢型を忠実に辿ると底無沼の池塘にでた。
横沢の下降は滝はほとんど巻きやクライムダウンができたので、昼過ぎには八久和川との出合いに到着した。
<本流出合_奥が横沢>
さぁ、ここからは踏跡を辿るだけだと進むが、途中からの為かどこが踏跡なのかよく分からず。。。
ベンノウ沢を過ぎた辺りから、ようやく踏跡に合流し、カクネ小屋跡に到着した。
<ブナ森に囲まれた快適な幕場>
夕方少し雨が降ったが、夜には上がり月明かりが明るい夜となった。
【8/13】カクネ沢出合BP1〜岩屋沢出合BP2(晴れ)
本流遡行にふさわしいの良い天気
朝靄が立ちこめる本流を渡り、遡行する。
<悠々と流れる本流>
次第に河原からゴルジュに突入する。流れが太く恐怖も感じるが、圧巻の渓谷美は素晴らしいの一言。
渡渉・飛び込み・高巻きを繰り返してゆく。
<本流の渓谷>
大きな淵があったりと景色の展開が楽しめる場所が続く。
<エメラルド・グリーンの淵>
支流との出合の度に水量が減っていくのがわかる。
平七沢付近から河原状となり、今晩の幕場である岩屋沢に到着した。
右岸に極上の幕場が切り開かれていたので、迷わずここをBPとした。
夕方には遡行に専念した為にできなかった釣りをしに少し上流まで。
おかずを少しGETできた。
【8/14】岩屋沢出合BP2〜中俣沢〜狐穴小屋(曇り/晴れ)
いよいよハイライトである。工程が長いので気合いの早起きで出発する。
オツボ沢付近のゴルジュ帯は水量豊富で、水線通しは厳しく高巻きの踏み跡を辿る。赤布がしっかりと貼ってある。
コマス滝を超えると釣師の大所帯が丁度朝食中であった。少し会話をして先行を快諾してもらった。
呂滝は左から巻いた。上から見た釜は、暗緑でとても深そう。
<お決まりの写真@呂滝>
西俣を分けて、いよいよ中俣沢に入る。入口ではゲートとも言えるゴルジュがお出迎えしてくれた。
<中俣沢への入口>
中俣沢に入っても水量はそこそこ。
草付きの高巻きを何度か繰り返し、釜と滝を越えてゆく。
1000m辺りから屈曲部を越えて長い雪渓が谷を埋め尽くしていた。これだけの雪があれば、水が冷たいわけだ。
右俣の出合を越えて、連瀑帯の下まで雪渓の上を進む。前方に2人組みが滝群を登っていた。
<雪渓の奥に連瀑帯>
連瀑帯からは一気に標高を稼ぐ。巻いたり登ったり見た目程の難しさはなく楽しい。
<どれが一つの滝やら...>
最後の滝を超えると源頭の雰囲気になる。いよいよ大詰めだ。
<緊張感から開放された癒し渓>
詰めは草原をトコトコ登り、狐穴小屋の直下に飛び出した。
振り返ると八久和川の渓谷が山を縫って遥か遠くまで延びていた。
<源頭からの眺め>
15時前に小屋に到着。良い天気だ。
天日干しで濡れものを乾かして、隊長の隠し財産で喉を潤す。
しばらくの間、ポカポカ陽気の中、余韻のひと時を過ごす。
<まだあったんですか!>
【8/15】狐穴小屋〜泡滝ダム(曇り)
いよいよ下山の日。
小屋番さんから、「昼には降り出すよ」と教えていただき出発する。
重い足を運び、以東岳を経て泡滝ダムまで半日仕事。
なんとか、雨に降られずに下山できた。
<以東岳山頂>
強力なメンバーに支えられて、憧れの八久和川を遡行することができました。