朝日連峰/大井沢川中先沢〜障子ヶ岳東面第二スラブ

【日時】2014年9月27~28日

【メンバー】KG,KN,SK,SS

朝日連峰にあるスラブを登ってきました。白い花崗岩の解放的な沢から、雪渓を越えてとりつく広大なスラブを登る大変素晴らしい山でした。

登山道をたどって出合吹沢(現地の看板は出合向沢)より沢に入り、大井沢川の本流へと入る。

本流はしばらく開けた河原を辿り、クランクになったところで淵と小滝がお出迎え。

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この滝は私はなんとかへつったが。他のメンバーはあっさりと左岸から巻く。

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続いて出てくる釜は、腰まで浸かって右壁に打たれた残置ピンにスリングをアブミ代わりにして乗り越す。ここは、参考にさせてもらった山登魂の記録では泳いで取付いて、鉄の杭を使ってその上のハーケンにA1するとなっているところだ。どうやら、1m以上土砂で埋まってしまったらしい。おかげで、やけにあっさりと登ってしまいました。
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再び穏やかな本流をゆく。目の前に目指す障子ヶ岳東面の大スラブが見えてきて、皆のテンションが上がる↑

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二俣を右の中先沢に入ると滝が連続して出てくる。3段20m滝の一段目は容易。二段目を右壁を空荷で登るが、三段目はちょっとロープを出しても厳しそう。左のリッジから草付帯へスパイクを履いて巻きに掛かる。滝上のルンゼから落ち口へ降りられそうだが、その上にもさっきの滝より絶望的な20mの直瀑が見えるのでそのまま巻いてしまう。垂直の潅木トラバース。雪国特有の悪い高巻きにあまり免疫のないSKさんは腕がパンプしてしまったらしい。
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その先は、腰まで水に浸かったり、荷揚げをしたりとなんとか登れる滝が幾つか続く。 2mの滝はへつりが難しく、泳いて突破したメンバーも。。

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続いて15m直瀑。これも登れないので巻き。

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滝の手前の左の枝沢の雪渓を潜って巻く。雪渓上を少し登って左岸の草付帯へと駆け上がる。ここからは大高巻きになってしまう。この滝上にも30m位の直瀑が見えるので、そのまま巻いて草付をトラバースしていくとルンゼが入っている。ルンゼに降りるのも、沢床から灌木帯が5m位高いところにあるので、10mの懸垂をしてルンゼに降りた。ルンゼは最後は急になっていて本流に降りるにはもう一度懸垂が必要のようだ。降りるか協議するが、KNさんは過去の記録でもずっと巻いているようなので、そのまますべて巻いてしまおうと主張。どうするかなと、その先を偵察すると5m位の滝が3つあり、その先には12m位?の直瀑でこの滝は登れなさそうに見えた。さらにその奥のゴルジュの中にも大きな滝が掛かっているようだが、上からは伺えなかった。どうやら、このルンゼ を降りてしまうと、その先の5m位の滝をどうにか登ったとして、その上の12m滝などで高巻きを余儀なくされそうだし、そこから草付帯にあがるのもロープ無しでは難しそうだ。やれやれ、残念な気もするが仕方ない。このまま全部巻いてしまおう。

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草付帯の巻きの最後から本流を見ると。。ゲゲッ!!大量の雪渓が。。

雪渓の手前の狭い平坦地を目指して10m懸垂して降り立つ。どうやら、幕場はここしか無い?雪渓の手前の5?程度の河原で、雪渓からの冷凍庫のような冷気が来てちょ~寒いんだけど。。。はっきり言って泊まりたくない。。でも上流は雪渓がたくさんあって泊まれるのかな?

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とりあえず時間もまだ14時くらいだし、雪渓上のところまで行って探してみるかと、最初の雪渓を潜った所の10m滝の右のリッジへ取付く。結構難しくて、最後は空荷で抜けたが、リッジ上が不安定な草付帯の外傾した岩で、落ち口から5m位高いところに出てしまい、簡単に落ち口へ出られない。悩んだ結果、ショボイ小指のような太さしかない灌木を支点にここから 懸垂して滝上へ出た。

この先、雪渓を潜った先の右の枝沢を少し上がったところに泊まれそうな場所を発見。

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土木作業の結果、なんとかツェルトを張ることが出来た。幸い薪はたくさんあったので、焚火も出来て、展望も良い幕場となった。何より、雪渓の冷気などなく寒くないのが最高だ。夜は満天の星がきれいだった。

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翌朝、雪渓をたどってスラブへ向かう。一番顕著な第二スラブを目指す。写真の左から第二スラブ、第三スラブ、第四スラブ、第五スラブである。なかなかのスケール感だ。

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登攀は、KG=SK、KN=SSの2パーティに分れて、50mロープ1本でそれぞれツルベで登る。

取付きは第二スラブの真下のルンゼからあがるかなと思ったが、KNさんと第三スラブ側の凹状から取り付く。結構難しいらしく、浮き石が詰まっているようで落石がある。最後は荷物置いて空荷で抜けていきました。 私達は、SKさんが中央のスラブから取付くが、難しいらしくなかなか進めない。早めにピッチを切ってもらって、選手交代。

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その先は容易になり、?~?位のグレードとなり登りやすくなってきた。どうやら難しいところから取り付いてしまったようだ。下部は、スラブが顕著で灌木が少ないので、ハーケンを打ってランニングを取ることが多い。

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本格的な岩登りは初めてのSKさんも、だんだん慣れて大胆に登っていきます。上部に行くにしたがって灌木が多くなり、ランニングも取りやすく容易になってきました。

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最後は、色づき始めた岩場を登って上に抜けました。合計9ピッチの登攀でした。

全体を通じてスラブ登り自体は、適度なむずかしさで、スケールも大きく、楽しいルートでした。何より9ピッチとスケールもあって満足できます。

稜線に抜けてから、障子ヶ岳を見ると以外に遠い。ピーク行かなくていいよね?ということで、みなさん下山で一致。

下山は2時間ちょっと。コースタイムよりかなり早かった。

メンバー全員大満足の会心の山行でした。。