朝日連峰・山スキー

【日 程】2015年5月2~5日

【メンバー】L・H川 S村 K下(記)

【ルート】根子~竜門小屋BC 高松沢・ガッコ沢右俣・トウヌシ沢・入りトウヌシ沢・横松沢/右・左俣・赤倉沢 各源流滑降

朝日連峰のスキー、先週の月山から見た白い山並に魅了されてしまった。思わぬ寡雪でアプローチは苦戦したが、天候に恵まれノントラックの斜面を堪能。懸案を片付けたつもりだったが、また次の宿題が出来てしまいました。

5/2 晴

根子の集落に車をデポ、歩き出すとすぐに林道崩壊の土砂崩れ。

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<根子集落を出発>

これを迂回するとシール歩行できる。日暮沢小屋まで約7kmの林道歩きはなかなか長いアプローチだ。日暮沢は橋がなく倒木を利用して渡る。

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<倒木を使って日暮沢を渡る>

取り付きの1ピッチ目は雪がなくトラーゲン。P809からシール登高、初日の重荷と寝不足でつらいところだが、竜門小屋まで頑張れば・・・と自らを励ます。

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<P1359に向かって登高>

P1359手前の雪庇は難無く越え清太岩山までは順調だったが、ここからユーフン山までが雪がない!トラーゲンしてアップダウンをする。

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<ユーフン山付近 小屋が見てきた>

竜門山の登りを避け、少し藪を漕いで北面をトラバース、辿りついた竜門小屋はそれは快適な小屋だ!

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<竜門小屋からの落日>

5/3 晴

稜線に雪がないので狐穴まで足を伸ばすのを止め、竜門小屋ベースに各源流を探ることにする。

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<寒江山付近>

稜線をトラーゲンで北寒江山まで行き、高松沢1300mまで滑降、快適。誰もいない静寂が不思議に感じる。

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<高松沢滑降>

三方境とのコル経由北寒江山~三方池に出て、ガッコ沢右俣滑降、風が強いところなのだろう、大きな風紋が印象的。1350mまで、ここから下は急激に落ち込んでいて大ゴルジュ帯になる。

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<三方池付近を行く>

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<ガッコ沢右俣滑降>

寒江山肩に登り返し、トウヌシ沢右俣滑降、ここも快適な雪渓がずーと続いており魅力的だ。1350mまで滑り、p1588に向けてトラバース気味に登り返す。

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<トウヌシ沢滑降>

雪庇の間から入りトウヌシ沢右俣の斜面に飛び込む、緩急の付いた斜面を1250mまで滑降。竜門小屋まで細い沢を登り返した。本日の滑降高度:約1300m

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<竜門小屋>

5/4 晴のち風雨

寒冷前線の通過の予報、半日設定で出発。竜門山~西朝日岳まで稜線をシールで歩く。西朝日岳からは岩井又や荒川源流の様子、袖朝日への稜線が間近となる。

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<西朝日岳 ピークにて>

まずは横松沢左俣へ、フラットなそして広大なバーンが広がっていた。素晴らしい斜面に歓声上がった。

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<横松沢左俣へドロップ>

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<横松沢の広大な斜面>

1350mまで滑降、右俣との中間尾根を登り返し、西朝日岳の肩から、今度は右俣を滑降した。ここも素晴らしい斜面だ、1450mまで滑りトラバース気味に竜門山とのコルに登り返した。

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<横松沢右俣滑降>

これで今日は終了かな、と思っているとお二人の目線は赤倉沢に・・・竜門山ピークより赤倉沢1450mまで滑降この沢もまだまだ滑り下りることは可能だが、雲行きが怪しくなってきている。ピークに登り返す頃にはポツポツと降ってきた。

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<赤倉沢にドロップ>

本日の滑降高度:約1000m 夕方から強い風雨となる。

5/5 曇のち晴

冷え込んだ朝になった。登山道に霜柱が立っている。竜門山からの下りはクラスとしておりアイゼンで降りた。

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<竜門山頂付近 アイゼンで下る>

清太岩山までトラーゲンで忍、忍。清太岩山からスキー滑降、残雪に新緑、美しい景色の滑降は楽しい。しかし、ブナの新芽がスキーに付いて次第に滑りが悪くなってしまうのは残念。

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<新緑が近づいて来る>

3日前より林道の雪も少なくなりスキーを外す時間も多くなるが、山菜を取りながらのんびりと下った。

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<林道から竜門山への尾根を振り返る>

下山後、温泉、月山蕎麦そして山菜天麩羅パーティとフルコースを堪能して翌朝、帰京。