日程:8月13日~16日
メンバー:K原L(記) O野 Y澤
悪天を垣間ぬって、岩井又沢中俣沢を遡行してきました。下山日以外、雨に降られなかった日はなかったですが、強力なメンバーに引っ張られ、なんとか遡行できました。
8/13 曇り一時雨 登山道から三面川に降り立つと、なんとなく沢床の石がぬめった感じで、最初から不安になる。水量は少なめのようで、岩井又沢を順調に遡行する。この日は何とかたいした雨にも降られずに予定通りウデコエ沢出合辺りで幕とする。夜半、ひどく雨が降った。
8/14 曇りのち雷雨 昨夜の雨で、沢は増水気味だ。天候が不安定なため、本日は畑沢出合付近で幕と決め、のんびりと遡行。所々で休憩をはさむも、10:40頃には天場にたどり着いてしまった。天場でのんびりしていると、案の定、午後から雷雨となる。明日は核心を越えられるか?
8/15 曇り一時雷雨のち晴れ 夜には雨がやんだので、沢は平水に戻ったようだ。中俣沢に入ると、短いがいきなり泳ぎとなる。ゴルジュを抜けるといかにものもやが立ち込め、すぐに雪渓が現れ、西俣沢を過ぎるまで続いていた。沢に戻り、ゴルジュの中の6m滝は、左の大岩よりO野さんが度胸(と技術)で突破、きわどいバランスで、お助けがないとちょっと怖い。ガッコ沢の手前で再び雪渓、これは不安定で左岸からの高巻きとなる。ゴルジュ帯を過ぎ、沢がおとなしくなった頃に懸垂で沢床に下りる。再び進んでいくと、登れない滝、今度は右岸から高巻く。小尾根を乗っ越し、さて懸垂で沢に戻るか、という時に、降り出した雨が激しい雷雨となった。沢がみるみる増水していくので、沢に下りずに尾根の途中で待機する。2時間ほどで雨もやみ、薄日も差してきたので、懸垂で沢に戻った。少々増水気味だが、幸い遡行に支障はなく、しかも晴れ間が広がってきて、遡行を続行する。ここからは登れる滝が多くなってくる。2段10m滝はY澤君がザイルを引いて突破、途中の一歩が少し悪い。巻いたり浸かったり登ったり、と順調に楽しく遡行して、中俣と東俣の出合付近で幕とした。これで核心は終了、翌日下山の目処も立ち、山行最後の夜をたき火にあたりながらゆるゆると過ごした。
8/16 晴れ 下山日はなぜか晴れ。東俣に入ると、ずっとゴーロと少々の小滝だった。最後、詰めを間違い、右の支尾根に出て藪を1時間ほどこぐ羽目になったが、やがて藪も低くなり、登山道に飛び出した。西朝日岳山頂で3人でがっちり握手、O野さんが隠し持っていた山頂ビールで遡行の成功を祝ったのだった。