【日時】2017年4月29日~5月3日
【メンバー】K原
GWは北アルプスと決めていたが、さて他にメンバーが見つからない。それならば歩きで楽しげなところ、と突坂尾根と栂海新道を考えた。だが、普通に白馬岳に抜けても面白くない。それならば、いつかの夏に遡った柳又谷を横断するのはどうか、と今回のコースを決めた。
4/29 核心の一つは突坂尾根の取り付きにあった。だが、親切な方々のおかげで難なく突破、幸先がいい。しかし、初日の寝不足に1週間分の荷物で、全くペースが上がらない。11時半ころ早くも雨が降り出し、尾根の途中で少し平らなスペースを見つけ、慌ててテントを張る。雨はすぐに止み日も差して、これは早まったかと思ったが、午後からは雷雨となった。寝不足を補うよう、早めに就寝とする。
4/30 早朝に出発予定が、思い切り寝坊した。食事は行動食をとることにして、即刻出発する。突坂山までは雪もありいいペースで進んだが、尾根が細くなると雪がなくなり、藪漕ぎとなる。踏み跡はあるものの、ペースが途端に落ちる。急な藪尾根の上り下りを経てようやく現れた雪は、緩み始めて潜るようになった。猫又山には13時ころ到着、見晴らしがいいが風も通る。今日中に大ナル谷を下るか迷うが、折しも側壁から小規模雪崩が発生するのを目撃し、明日の早朝に下ることに決め、風のなるべく当たらなそうな所にブロックを積んでテントを張る。
さて、水を作って早めの夕食を取り、地元のラジオ局で天気予報を聞くと、富山東部は明日朝から雨、そして今夜は強風とのこと。時刻はすでに16時半を回っていたが、速攻テントを撤収し、17時過ぎ大ナル谷を下降開始、ナル谷乗越を経てナル谷を柳又谷出合まで一気に下った。幸い明るいうちに柳又谷のほとりに天場を定めることができ、柳又谷が雪崩跡で対岸に渡れるのを確認したあと、再度の整地でようやくテントに収まった。
5/1 夜中は風の鳴る音が上空で聞こえていた。予報通り朝から雨、本日は停滞日として雨の音と地元のラジオ放送を聞きながら1日のんびりした。結局夕方まで雨はやまなかった。
5/2 柳又谷を渡り、朝日岳まで登る。天気がよく気温が低めなのが助かる。予定ではアヤメ平辺りに幕だったが、昨日1日休んだので体調も良く、歩を進める事にした。黒岩山からは所々夏道が出ている。稜線から日本海も見え、気持ちがいい。流石に疲れが出る頃、犬ヶ岳山頂に到着した。栂海山荘も間近に見えている。しばらく山頂からの眺めを堪能したあと、小屋に向かった。
5/3 白鳥山まではアップダウンが多く、前日の疲れも加わってゆっくりのペースとなった。白鳥山付近前後では多くの人と合う。坂田峠での駐車場の車を尻目に日本海までの道をゆっくりと、そして栂海新道登山口の道路を渡り日本海に下りる階段をワクワクしながら、穏やかな日本海に到達した。