■日程:2018年2月18日(日)
■メンバー:万太郎(L)、スモールウッド、京都の公家、社会のプーさん(記)
先週末の日曜日は、群馬県の下仁田町にある神津牧場でアイスクライミングを楽しんできた。
このアイスゲレンデに来るのは今年で2回目。
前回は、入門砦を登ってからその先にあるナバホをリードしたので、今回はインディアンサマー広場で遊ぶことにした。
近くのコンビニで温かい朝食を食べてから駐車ポイントに到着すると、既に2台の車が。
先にロープが張ってあったら場所を変更するしかない。すこしソワソワしながら出発。でも広場に到着すると誰もいない。
先行パーティーは入門砦に行ったのか、自分たちが一番乗りだ。後続が来る前に登らせていただこうではないか。さっそくロープを結んで「シャイアン」に取り付いた。
左が「シャイアン」で、右が「アパッチ」
さっそくリード開始!
実は昨晩まで右隣にある「チェロキー」という傾斜のゆるい滝を登って「シャイアン」か「アパッチ」にロープを垂らす案もあった。でも見上げる「シャイアン」は太く凍っていて、スタンスも豊富。傾斜は70〜80°くらいだろうか。これなら自分レベルのリード練習にはもってこいに見える。なので予定を変更して「シャイアン」を登ることにしたのだ。
取り付いた氷壁は見た目通りにスタンスがたくさんあって登りやすい。でも、スクリューを打つ時に安定した姿勢がとれず、近くに刺したバイルに腕を曲げてしがみついていたら、すぐに左腕がパンプしてしまった。
感覚が鈍った左腕が滑落の恐怖を誘う。フーフーと息を吐いて気持ちを落ち着かせて、足を使うことに意識を集中。腕の消耗は最低限に抑えながらジリジリ登る。
この時すでに腕の感覚が・・・
途中でレストを繰り返しながら登り続けると、滝の落口まではあと少し。最後のスクリューを打ってから、一、二歩登ると滝の落口に到着。ノーテンションで完登だ。
登り終えたあとは終了点でトップロープの支点をセットしながら喜んでいた。近年は「アックステンションしないでリードできるようになる」を目標にしていたのだ。それから練習を続けて、やっとこれくらいの滝なら安定してリードできるようになった。少しでも成長している感覚を得ることができたので笑顔になれた。
さて、自分は目標が達成できて満足したが、他のメンバーは、それぞれに目指しているルートや理想のクライマー像がある。目標が違えば、練習内容はガラリと変わるもので、満足するポイントも違ってくる。
今回のパーティーで最もベテランである万太郎さんが目指しているのは「岳沢」だ。それは南アルプスにある全面凍結したアイスルート。そこを登るには3〜4日必要なので、万太郎さんにとっては「荷物を背負って登る」が今回の練習内容になる。
そのため、手に取ったザックにヌンチャクやらスクリューやらをグイグイ詰めて重量アップ。万太郎さん曰く「15キロ」ぐらいあるザックを背負ってシャイアンを登っていた。
万太郎さんは往年のアイスクライマー
それとは違って、スモールウッドくんと京都の公家くんは「まずはリードできるようになる」が直近の目標なので、今度は場所を「チェロキー」に移して、それぞれスクリューを打ちながら登る練習をした。
見ていて安心できる、安定した登り
今年でアイスクライミングを初めて2シーズン目の彼らはすっかり上達して、安定した姿勢で登っていく。あまり多くを語らないけど、それぞれに憧れている自分の姿があるのだろう。着実に成長している二人を見ていたら、自分も負けていられない気分になった。
公家くんも華麗な登り
朝は8時に広場に到着して、それから休まず登り続けて14時30分になった。メンバー全員が満足できたので、これで本日は終了だ。
クライミング歴もレベルも違うメンバーが余すことなく楽しめる神津牧場は、全ての人にオススメできるアイスクライミングエリアだ。今度はスモールウッドくんと京都の公家くんが新人さんを連れて来るのかな。楽しみだ。
帰りはこの町の名産品である「下仁田ネギ」を手土産に帰路についたのでした。