八ヶ岳 小同心クラック・中山尾根
【日程】2023年4月2日(土)〜3日(日)
【メンバー】H(CL、記)、F
【行程】
4/2 美濃戸(5:30)~赤岳鉱泉(7:20/8:00)~大同新沢出合(8:10)~大同心稜基部(10:10)~小同心取付(10:50/11:20登攀開始)~小同心の頭(13:10登攀終了/13:40)~横岳山頂(14:10)~硫黄岳山頂(15:30)~赤岳鉱泉(16:40)
4/3 赤岳鉱泉(6:55)~中山乗越(7:25)~下部岩壁基部(8:30/8:50登攀開始)~下部岩壁終了点(10:20)~上部岩壁基部(10:40/10:50登攀開始)~上部岩壁終了点(11:15)~ピナクル基部(12:00)~ピナクル終了点(12:20/12:40)~トラバース終了点(12:55)~地蔵ノ頭(13:35)~行者小屋(14:25)~美濃戸(16:00)~美濃戸口(16:50)
4/2 快晴
八ヶ岳山荘の仮眠室で前泊し、準備を整えて出発したらすぐにSUVのドライバーに声を掛けていただき、美濃戸まで便乗させてもらうことができた。赤岳鉱泉からは大同心沢のトレースを100mm程詰めたところから、大同心大滝に向かうトレースから大同心稜に上がるトレースが分岐し、これを詰めていく。大同心基部をトラバースして小同心の取付に向かうが、トレースが無くソコソコ斜度のある雪面を慎重にトラバースした。小同心は左岩峰と右岩峰があり、小同心クラックは左岩峰にある。ステンレスのハンガーボルトに赤のスリングが掛かっているのが小同心クラックの目印になる。ステンレスのハンガーボルトと年季の入った残置ハーケンで支点を取りながら、3ピッチで小同心の頭まで登った。ガバがあちこちにあるので、難易度は高くない。小同心の頭で装備を解除。横岳直下はソコソコ斜度があり若干いやらしいが、フリーで横岳山頂まで登った。下山は大同心稜を懸垂下降しようと思ったが、トレースも無く残置支点も雪で埋まっていそうだったのであきらめ、硫黄岳経由で赤岳鉱泉に下山した。赤岳鉱泉の夕食はステーキとけんちん汁という名の春菊とキノコと鶏肉のスープがメインだった。
4/3 晴れのち曇り
赤岳鉱泉で朝食後出発。中山乗越からトレースを辿って下部岩壁の取付へ。取付から直登しようと思ったが1手がいやらしく、トポ通り正面右の凹角から左上した。登り始めは支点が無いので岩角にスリングをかけて支点とした。2ピッチ目は凹角を右上した。上部岩壁は核心部がいやらしく、#1のリンクカムで1手A0し登った。ピナクルのハングした岩は支点も無いので岩角にスリングをかけて支点を取り、ガバを掴んで大胆に登った。最後のトラバースはいやらしく雪がついていたので、念のためスタカットで確保して通過した。