奥利根 小穂口沢本沢

【日時】2007/9/28〜30

【ルート】  奥利根 小穂口沢本沢

【メンバー】 小暮、笹川、浅井

 

28日に1日休みを取得し3連休として小穂口沢に行ってきました。

奥利根にあって、利根川本谷と甲乙つけ難い素晴らしい渓谷を満喫させてくれました。

 

今回も奥利根マリンの高柳さんの船で矢木沢ダムより入船。夏に来たときよりもダムの水は減っており、赤倉沢出合までで船を降りました。初日の予定は、それほど長くないので、朝発で10時に船を予約しましたが、のんびり遡行しても何とか幕営地にはたどり着きました。

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美しい水の流れです。今日は夏の名残なのか9月末とは思えぬ暑さでした。

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周囲のブナ林の中に囲まれて、きのこ等を探しますが、暑い日が続いているためかめぼしいものは見当たりませんでした。

 

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魚止めの滝。ここは左岸から巻きました。

 

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南沢を過ぎて滝を少し越えると、正面に大滝の雄姿を眺められる絶好の幕場に着きます。素晴らしいロケーションでした。寒冷前線が通過したのか、ツェルトを張っていると雨が降り出してしまい、焚き火はついたものの霧雨と稜線からの吹き降ろしの風で寒いやら、盛大な焚き火が熱いやらと忙しい夕食でした。

昼間の暑さはどこへやら、あっという間に秋に寒い空気に入れ替わってしまいました。

 

翌日。

小滝を幾つか問題なく越えていくと、昨日から眺めていた大滝にたどり着きます。6段140mとも数えられている大滝で見ごたえがあります。しかも?級程度で難しくなく登れるのです。

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これから始まる登攀に胸ふくらませます。

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まずはルンゼから潅木までフリーで上り1ピッチ目は1段目に左壁の草付状を上ります。

50mザイル一杯で1段目の滝上のテラスに到達します。

 

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2ピッチ目は、2段目20mスラブ滝を左の潅木でランニングを取りながら越えて、50mザイル一杯で3段目半ばの左側のブッシュで支点を取ります。

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3ピッチ目は、3段目の上段を越えて4段目15mを左のリッジ状から巻き気味にのぼり、5段目左側の潅木帯の中でピッチを切ります。

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4ピッチ目は、潅木帯からトラバースして沢身に戻り、6段目のトイ状の滝を登れば大滝の登攀終了です。50mザイルを使用したので、過去の記録よりも少ないピッチで登れました。2時間20分の登攀でした。難しくなく余裕を持って楽しむことが出来ました。

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続く滝を幾つか越えると、核心の20mスラブ滝が登場。美しい流れです。

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流れの右側を空荷で上ります。中間のテラス下には残置スリング があるので、そこでスリングを掛けてA1とします。テラスでハーケンを打ってランニングに。更にブッシュを掴んで乏しい足場をじわじわと攻めると滝上に出ました。懸垂でテラスに戻って全員分の荷揚げをして上りました。

 

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今日の幕営地は、稜線には泊まりたくなかったので、13時頃と早い時間でしたが、三俣より手前の小スペースに強引にツェルトを張りました。整地して薪を集めればなかなか良い幕場となりました。

 

3日目。

 

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上部はヌメヌメの滝が連続して現れますが、基本的に全て突破していきます。

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ガイド等では滝の途中から左のブッシュに逃げて稜線を目指して草付をひたすら登るようになっていますが、とりあえず絶望的な滝が出てくるまではと突破を試みます。

 

結局、一部左岸の草付を巻いただけで全て突破してしまいました。どん詰まりの涸れ滝も空荷&荷揚げで処理し、急な草付を上ります。スパイク足袋が非常に有効でした。これが無いと最後の詰めはかなり厳しいかも。

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草付を詰めて稜線に抜けました。

 

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本谷山を往復し、登山道を下降します。池糖が美しいです。この池糖の付近に泊まるパーティもあるそうです。天上の楽園といったところでしょうか。一応、池の水も飲めるらしい?ので。。。

下山に掛かる頃には雨が降り出し、本降りとなりました。びしょ濡れ状態で中尾ツルネを下りました。

途中の雨量計小屋の少し上の鞍部付近で笹川さんがスズメバチ3匹に刺されてしまいました。

 

下山後に病院にいきましたが、かなり腫れてびっこを引くような状態に。。。先週も棚橋さんや小川君が同じ下山路で蜂に刺されたというので、同じ場所ではないでしょうか。蜂の巣があって、通過する登山者を攻撃するような状態かもしれませんので、この付近に行かれる方は注意してください。