【期 間】2013年8月13日〜15日
【メンバー】I S O F(記)
【ルート】笠谷林道〜笠谷遡行〜南西尾根2750m〜笠ヶ岳〜笠新道下山
笠ヶ岳西面の沢は、笠谷と蓮華谷を残すばかりだというリーダーのもと、今夏は北アルプスの沢に決定した。記録が薄い笠谷。さてどんな沢だろうか。
平湯で2時間の仮眠をとりタクシーで笠谷橋へ。地形図にはない林道が、ヒヤケ谷から先も錫杖林道として伸びており、そのまま本流に降りられる。
<林道でカモシカの子供に会う>
途中から藪になった3時間の林道歩きから解放されてようやく入渓。
<今年は水量が少ないのかアクアステルスがよく滑る>
すぐに最初の大滝に到着。左岸のガレを登る。足元から崩れるガレ場はとても悪くロープを使用。滝上へのトラバースはテープがついていた。
<登山体系に65mとある滝には虹がかかっていた>
10分も歩かずに洞窟の滝が見えてきた。すごい迫力。左岸のルンゼから巻くが、急斜面のガレ、灌木をつかんでの木登りで疲れる。
<20〜30人は入れる洞窟>
大きな釜をもった滝は、ヌメヌメでとても登れなさそう。右岸を灌木利用で登る。Iリーダーがアッセンダーをどうしても使いたいというので、リードさせて貰った。
<エメラルドグリーンの大釜に吸い寄せられるO嬢>
核心を抜け、ゆったりした気分で1500mの二股に到着。特大タープが似合う絶好の幕場。
<きれいな河原で快適な夜>
少し寝坊もして1時間遅れの7時出発。今日は標高差1400mを詰め上げて笠ヶ岳まで行く予定。
<ナメと巨岩ゴーロで高度を稼ぐ>
2000mの二股を左にとると大きな滝が目に飛び込んできた。
<4段120mの大滝>
思いがけず出てきた大滝に登攀意欲がわくも、高度感にかなりヒヤヒヤ。
<ロープは出さずお助けで登る>
大滝を越えるとまもなく水が涸れる。ガレガレで落石に気を遣いながら詰めていく。
<ウサギの耳のような岩を目指した>
14:30に南西尾根2700mにのり、そのまま尾根をつめるとクリヤ谷登山道と出合った。
笠ヶ岳山頂に到着。ガスの切れ目から今日の幕場が見えた。
<夜は18度で涼しい・雪渓から水がとれる>
3日目の朝、抜戸岳まで気持ちのよい稜線漫歩。槍ヶ岳や穂高連峰のシルエットが浮かぶ。北アルプスはやっぱり素敵だ。
<ライチョウの親子に出会った>
杓子平から笠ヶ岳とクリヤ尾根を振り返る。最後の核心、笠新道を駆け降りて、無事に下山の途に着いた。