北又谷

日時 2006/8/12〜8/15
メンバー L田邉(記)、小暮、石間

昨日、北又谷から帰ってきました。
さすが5級の沢だけあって手ごたえのある山行でした。

初日は越道峠から歩き始めてすぐに雷が鳴り出し、その後大粒の雨にやられました。
しばらく雨宿りした後、雷の鳴る中、沢を降りて本流へと向う。
案の定、北又谷は増水して濁っていました。
初日の行動をどこまでにするか思案した結果、恵振谷出合までは頑張ってみようということになり、三角法と飛び込みを駆使して何とかたどり着く。(本番で三角法を使ったのは初めて)

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増水した魚止めの滝

2日目は黒岩谷出合を過ぎてサルガ滝の手前まで。
ゴルジュ帯は昨日のような増水では通行不可能。昨日より、だいぶ水かさも減って、互角に渡り合える程度になっていた。
又右衛門滝は何とか突破できそうであったが、ザックの回収やら何やらで時間が掛りそうだったので素直に右岸から巻いて懸垂で谷に戻る。
その後は素晴らしいゴルジュの中を泳ぎ、へつり、高巻を駆使して慎重に進む。まだ若干水量が多いのだろうか、油断していると流れに足を持っていかれ流されそうになる。
途中から竿を出して遡行しながらのお楽しみタイム。大物が何度か掛ったがハリスが細かったので切られてしまう。それでも計4匹をゲットして夜の食事に花を添えた。
幕場は何十人も寝れそうな絶好の場所があったのでそこにツエルト、タープを張った。近くに黒岩沢を下ってきた釣り氏2人も幕を張っていた。

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長淵 息をつかせぬ急流が続く

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サルガ滝

3日目は犬ケ岳の栂海山荘までなので余裕なので、わりとゆっくりとしたペースでスタート。しかし、次第に雪渓が現れ、巨大雪渓の処理に苦労させられる。
今まで何度も雪渓の下をくぐって来たがこれほど長い雪渓をくぐったのは初めてであった。
スノーボラード懸垂も小暮君、石間君は初めてだったらしい。
最後の二俣を過ぎても簡単には登れない小滝が続いて気が抜けない。つめは犬ケ岳の2つ手前のピーク近くに出てしまった。もう少し下のコルに出るのが正解かな。
小屋に着いたときは縦走の人で賑わっており、我々が珍しいのかいろいろと質問攻めにあってしまう。
大勢の前で収穫の山菜と岩魚のムニエルで豪華な食事を食べ始めたら、写真を撮られる始末であった。

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上流は雪渓が続く

最終日は坂田峠まで。
小屋で朝飯の仕度をしていると誰もいなくなった。昨日の賑がウソのよう。
白鳥小屋まで登り下りを繰り返して何とかたどり着く。初めの予定では3日目にここまで来るつもりでいたが無理しなくてよかった。
白鳥小屋で行きに使ったタクシー会社に電話して、坂田峠にタクシーを廻してもらった。白鳥小屋から坂田峠までは1時間半くらいで到着。
あとはスタート地点の小川温泉に戻って無事終了でした。

余談ですが小川温泉から越道峠まではタクシーで7500円。何でもゲートを空けて通ると定額料金らしく、泊駅から北又ダムまでも9000円位なのでかなり高いです。坂田峠から小川温泉も9000円でした。

今回は初日に雨にやられたものの、その後は天気が安定して夏らしい天気の中、メンバーにも恵まれ充実した山行ができました。
ありがとうございました。
次は柳又谷かな。^^);

toma について

東京都山岳連盟所属 [沢登り・雪山・山スキー・アイスクライミング・山岳会]
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