日時 2006/8/24−26
メンバー 栗原(記)、浅井、大田原
8/24 レンタカーで道の駅しただまで。平日の夜だったためか、車が1台も止まっておらず、案内所の一室にて前泊する。
8/25 大江大橋の横のスペースに駐車し、少し踏み後をたどり、適当なところから入渓する。水がかなり少ない。それでも少し行くとゴルジュが現れ、楽しく遡行する。1ヶ所、ゴルジュの奥に4〜5mの滝を抱えるところでは、全員空身で右壁をトラバースし、荷上げをした。今日はそれほど急いでいないので、大田原さんが途中の釜で釣竿をたらすと、30cm近くの岩魚が針にかかった!が、揚げるときに糸を切られて逃げられてしまった・・・残念!
手嶋さんたちが泊まったという天場を過ぎ、3段25m滝手前の左岸に泊まる。明日のために、栗原が滝を右の草付から空身で登り、2段目の落ち口までザイルを伸ばし、FIXしておいた。
鎌倉沢下部のゴルジュ
鎌倉沢白滝下段の滝30m
8/26 まずはFIXのザイルを頼りに2段目の落ち口まで3人とも上がり、3段目は左のスラブを栗原が空身でザイルを引いて登る。傾斜はそれほどきつくないが、微妙なフリクションで登るところがある。他の二人は荷物を背負ったまま登る。その先のトイ状12mは、「右から」という手嶋さんたちの記録に従い右から登るが、結構悪い高巻きだった。
この沢の核心部、白滝の下部は栗原が空身でザイルを伸ばす。その上はノーザイルで左手のスラブを行くが、滑ったらアウトなので緊張し、「これって『快適』??」と大田原さんと後で協議する。
この白滝を過ぎると流れが細くなり、途中左俣から五兵衛小屋の左の鞍部を目指すが、途中から藪漕ぎになってしまった。結局10:40頃鞍部に出る。
そこからは吉原沢を下降する。地形図に崖マークがあったのでどうなんだろう、と思っていたら、果たしてすごい滝が出てきた。30mザイル2本にしたことをちょっと後悔する。幸い、途中が段になっており、潅木で支点が取れそうだ。先を偵察しつつ、懸垂を3回ほど繰り返した。下から振り仰ぐと左からも滝が落ちており、まさに両門の滝である。滝の右手にはスラブ帯が広がる。もしここを登るとすればあの草付のスラブだが、70〜80mもあるだろうか。見事な光景だった。最後の段は左からクライムダウンで降りられた。
この圧倒的な滝を過ぎると、沢は打って変わってゴルジュになる。下降なので、楽しく越えられる。翌日の行動を考えてなるべく下のほうに泊まりたかったが、栗原に疲れが出て、金蔵沢出合を過ぎ、しばらく行った河原で幕とする。
砥沢川下部のゴルジュを泳ぐ
砥沢川下部のゴルジュの中の滝
8/27 砥沢川の核心部を下降する。が、下りなので小滝を飛び込んだりして楽しく泳ぎ下る。
途中の廊下は見事な造詣で、景観を楽しむ。
ロンレ沢を過ぎると、川は俄かに赤茶けて鉄臭くなる。さて、終わりも間近かと思えば、左岸側の踏み跡が見つからず、1時間くらい薮漕ぎした挙句、対岸に渡って右岸の道を使うことにした。ただ、広くなった川を渡るのが大変だ。結局、大田原さんの提案で川の真ん中に工事のため泊っている浮島(船?)を目指して泳ぎ、そこから渡ることになった。泳ぎに自信のない栗原のため、ここは浅井さんがザイルを引いて川を泳ぐ。見事浮島まで泳ぎ切り、後続はザイルで引いてもらった。あとは右岸の踏み跡をたどり、笠掘湖ダムまで。タクシーで車を回収し、帰路に着いた。