尿前川天竺沢から本沢

日時 2006/9/8−10
メンバー 小暮(記)、矢野、笹川、田村

 以前、行かれた方は悔しい思いをされた天竺沢に行ってきました。やはり登攀的で厳しい滝が続きましたが、全て突破することができ、素晴らしい遡行ができました。簡単に概要を報告します。

 2泊3日の1日目に天竺沢を登り万円沢を下降し、2日目に本沢の上流部まで、3日目に源流を詰めて登山道を下山してきました。

 天竺沢へは、中沼登山口から金明水へと続く登山道が尿前川を渡渉する地点より、尿前沢
本沢を下降して入渓しました。天竺沢は、暗い感じでヌメヌメした岩が多い沢で、いずれも大滝で高度を稼いでいく沢です。

 F1は、トイ状の20m滝で、右壁をトラバースして斜上して登りました。矢野君の落ち着いたリードで、ヌメヌメで悪い滝をクリアしました。

 

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     F1 滝の右側をトラバース ヌルヌルだ

F2は、30mでナメ滝状です。水流左脇のスラブを上りました。ここはお助けを使いました。
 F3は3段で、10m、4m、10mの構成。以前、鈴木さん達が敗退したと思われる1段目は崩壊した左壁からお助けで上りました。2段目は右から。3段目は右から矢野君リードでシャワークライム。一歩が悪い。

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   水圧をもろに浴びて登る
 F4は8mは左側を巻きました。F5の30mは、左壁から取り付き、水流沿いを小暮が
リード。最後がツルツルで恐ろしい。

 

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  ここも水流きわを登る。最後はツルツル。 
 その上のF6の10mはトイ状で左のバンドを伝って上に抜けました。F7が圧巻の50m大滝。滝の中段のバンドを右から左へと水を浴びて渡り、左のガレルンゼをそのまま巻いて登りました。

 

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 50m大滝  バンド状を横断して左側のルンゼに逃げた 

 

 この上は、ナメ滝となって源流部へと続いているようですが、核心はおしまい。地形図で万円沢と近くなっているコルから山を乗越して終了。

 

 

地形図の滝記号のところには大滝がかかり、基本的には全て直登しないと抜けられないという内容でした。登攀的で非常に満足しました。日帰りで行けてしまうので、グレードとしては3級上かと思います。この沢は地元の方は登る方も多いのかもしれません。以前、古野さんが紹介してくれた「いわての沢」という地方出版社のガイドブックにも載っているらしいです。

 

 2−3日目は、皆さんご存知の尿前川本沢へ。こちらも大高巻きすることなく、小さな巻きと基本的には直登するというスタイルで楽しく登ってきました。美しい滝とナメが印象的で、会心の沢となりました。

 

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  25m滝 ここは巻いた。水が美しい。 (尿前川本沢)

 

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  中流部はナメが美しい(尿前川本沢)

 

toma について

東京都山岳連盟所属 [沢登り・雪山・山スキー・アイスクライミング・山岳会]
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