大底川赤花沢ム沢

【日時】 2009年9月6日(日)

【メンバー】 棚橋(L),佐貫

今シーズン最後のチャンスと思われた大底川ム沢の計画。しかし、朝4時頃からの雨により、残念ながら大底川の遡行は諦めざるを得なかった。

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発電所のあたり。1mほど増水している。

そこで日曜日帰りで支流の赤花沢ム沢を遡行することに。

チャレンジランド杉川から林道終点を経て、登山道を歩き始める。赤花沢までは大底川沿いに踏み跡があるということだったので、沢に下りずに段丘上を進んだが、途中で踏み跡を見失う。再び見つかった道を辿り、降り立ったのは赤花沢の最初のゴルジュが終わったあたりだった。

しばらくは幅1.5mほどの廊下状や、小滝が連続する。

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第二ルンゼを分け、少し進むと気をつけないと見落としてしまいそうなム沢の出合となる。ここから沢は見たからに狭く、急になる。

出合から間もなく、両岸が切り立った中に登れない10mほどの滝が出現。右岸のリッジを使って大高巻きとなる。ボロボロの岩と枯れ枝ばかりであまり気分のよろしくない1P目(20m)、一見登り易そうだが取り付いてみるとザレていてボロく、更にランナウトを強いられる2P目(40m)。これを過ぎれば、たまに古いナタ目のある多少歩き易い尾根となる。

高巻き途中から見た、3段50mはありそうな連瀑。どうみても登れそうにない。こんな小さい沢に、と驚かされるような迫力である。

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懸垂で沢に戻ると、両岸スラブに挟まれた平凡な流れが稜線まで続いた。

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細かいホールド・スタンスを拾って登る

問題は下山、水無平経由の道はあちこちでシダ類がボウボウに繁茂し、どこが道だか分からなくなることしばし。夏には誰も来ないということか。

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背丈を超えるほどのシダ類が道を覆う

車に戻って足元を見ると、一人30匹ほどのヒルが靴とスパッツの隙間で踊りまくっていた。

小粒ながらビリリとスパイスの利いた赤花沢、第二ルンゼ・第三ルンゼも面白そうです。

toma について

東京都山岳連盟所属 [沢登り・雪山・山スキー・アイスクライミング・山岳会]
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