白山南部 石徹白川 初河谷〜倉谷

【日程】 2010年7月17日〜7月19日

【ルート】 初河谷遡行〜丸山経由〜倉谷下降

【メンバー】 田村、耕至、次郎、L藤岡(記)

7月海の日連休に石徹白川に行って 来ました。

昨年も計画したが悪天であきらめており、今回も直前に累計500mmを超える降水量だったため一時は転進も考えましたが、とりあえず行って見て駄目なら郡上八幡を観光して帰ってくれば良いかとはるばる440kmの道のり を経て石徹白川へ。

7/17(土) 小雨のち晴れ
朝まだ小雨残るなか、白山中居神社へお参りに。駐車場へ着く頃には天気も良くなってきた。

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踏み後をたどって八反滝へ。滝の前にはベンチがあり大きな滝を見上げることができる。スパイクを装着していざ高巻きへ。

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左岸のガレっぽい るんぜを8mほど上がり、そこからは草付きを登って30m一杯。空荷であがったのでザックを取りにまた登り返す。その先も斜め左へザイルを引き、そこからほぼ水平に行くと落ち口に出た。

しばらくすると次の地形図にある25m大滝。左岸ルンゼは上部が薄被りでザックをしょっていると厳しそう。少し手前の右岸草付きをスパイクをつけて空荷でロープを引く。外傾した岩に泥がついており意外にいやらしい。

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のんびりペース過ぎて二つの大滝を 巻いたらもう良い時間なので早々に幕。

7/18(日) 快晴

天場を出てすぐに大きなブロックが出てきました。その周辺だけはまだ春の様子で、ちょうど食べごろの独活やあぶらコゴミが取れました。

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2度ほどロープを出すと綺麗なナメ床に着きました。300mは続くナメは微妙に変化のある岩盤で、二口の大行沢とも違うなんとも言えない美しい眺めに思わず笑みがこぼれます。

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しばらく行くと今度はナメ床一面が苔に覆われた見たことのないナメが出てきました。ふかふかの苔の絨毯の上をヒタヒタと歩くと今度は全体に苔の着いた緑色の滝が出てきました。その先も断続的にナメは続き期待していた以上の美しい景色でした。

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そのまま稜線を超えて倉谷へ出るか、せっかく来たので丸山へ登るか少し協議の後、時間もあるのでピークを目指すことに。

沢が細くなると徐々に左右から笹薮がうるさくなり、嫌な予感が的中してそのまま激笹藪へ突入です。普通の手で払えばよけられるような生易しいものではなく、根曲がりくらいの太くて丈夫な笹がかなり密度濃く生えています。大汗をかきながらようやくお昼に丸山へ到着。周囲は奥美濃や白山南部の山々が見渡せて少し山深さを感じさせてくれました。

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そこから下降にかかりますが、ピークから西側の斜面はさらに笹薮の密度が濃くなっており、穂先が絡み合った笹は罠のように太ももに巻きついてきます。100m高度を下げるのになんと1時間もかかってしまいました。

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ようやく沢に入り少し下ったところで幕。ブロックの横で取った独活とコゴミを料理して、海の日なのに山菜でビールを飲むことができました。

7/19(月) 快晴

天場を出てしばらくするとまたナメが出てきます。大きなナメ滝を下り、30m大滝を懸垂下降するとそこから先はゴルジュ帯に突入。

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滝から泡立つ淵に懸垂で降りてロープをつけたまま泳いだりして、8時前なのに結構水に浸かります。私は早々とカッパを着込んでいたので平気でしたが他の人はかなり寒そうでした。

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二俣の横にはまた大きなブロックが残っており、その周辺にはまた独活とコゴミが沢山出ていました。

不思議な色合いをした縞模様のナメや、大きな淵とかいろいろな場面が出てきて全然飽きることがありません。

天気にも恵まれて久しぶりの大当たりの沢です。

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長い川原歩きをして堰堤が出てくると右岸に踏み跡を探しますが、まだだいぶ下のようです。綺麗な堰堤が出てきて右岸側に上がるとしっかりとした踏み跡があり、遡行終了。そのまま道路に出て車に戻りました。

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とにかく初河谷上流部のナメ床が綺麗と思ってはいましたが、両方の沢ともに断続的に見せ場が出てきて、それなりに面倒な箇所もあり、期待していた以上に楽しい沢でした。

機会があったら紅葉のシーズンに訪れてみても、また違った景色が見れると思います。

toma について

東京都山岳連盟所属 [沢登り・雪山・山スキー・アイスクライミング・山岳会]
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