砥沢川吉原沢右俣

2011年7月16日〜18日
メンバー 栗原L 小川 佐貫

ずっと気になっていた沢に、ようやく行くことが出来た。2年前に行こうとして、沢を間違えた上に大幅な下山遅延まで起こしてしまった因縁の沢である。思い描いていた通り、登り甲斐のある沢だった。

7/16 笠堀ダムから入山。左岸の踏み跡を行くが、暑さで度々の休憩となる。3時間かけてようやくロンレ沢出合へ着いた。ここから入渓する。意外と水温が低い。入渓すると早速両岸を岩に囲まれた見事な光景となり、泳ぎが入る。

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【入渓して即ゴルジュ!】

幸い、水量は少なめだ。昔と比べると、大分埋まってもいるようだ。ここからは泳ぎと川原歩きを繰り返す。

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1か所流れの強い所は小川が突破、後続はお助けをもらう。ゼンダナ沢出合を過ぎると、雪渓が現れた。

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【幸い厄介な雪渓はなかった。】

今年はやはり雪渓が多く残っているようである。砥沢川全体で5〜6か所雪渓をくぐった。ショクドウ沢を過ぎ、少し行った広川原で予定通り幕とする。

7/17 今日は吉原沢右俣を登る核心の日である。吉原沢右俣に入ると、ゴルジュ地形となり、連続して滝が現れる。ショルダー、シャワー、ギアなどを駆使して、小川が次々と突破していく。

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ついに、再び見たいと思っていた両門の滝が現れた。ここは、ザイル2ピッチ伸ばして、右の滝を登る。

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【両門の滝にて】

その上は小滝が連続し、源頭は藪を漕いで尾根上に出、更に藪を漕いで昼過ぎに五兵衛小屋へ。ここから、少し尾根を行って、大倉沢に入る。大倉沢の上部は立っており、懸垂とクライムダウンの繰り返しとなった。

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大分下まで下りてきたものの、いい天場が見つからない。結局、藪の近くの狭い川原を天場とする。夜中、1回雷と稲妻があり、慌てて皆をたたき起して荷物を藪の中に避難させるが、結局それ以降鳴らず、雨も降らなかったため、再びツエルトの中で就寝した。

7/18 歩きだしていきなり沢が沼となる。土砂で沢が堰き止められた模様。沢が復活して、小ヒグラ沢との出合を過ぎると、見覚えのある巨大堰堤となる。ここで最後のドボンをして、五十嵐川本流にかかる橋から林道に上がった。

今回3日間とも天気が良く、とても良かった。両門の左の滝も、いつかまた登りに来たい。

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【こちらが両門の左の滝】

toma について

東京都山岳連盟所属 [沢登り・雪山・山スキー・アイスクライミング・山岳会]
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