日程: 2011/8/13(土)〜16(火)
ルート: 大沢川右岸支流〜三滝山〜右岸支流〜左岸支流より明神沢〜丁岳
メンバー: 大野(L)、田村、佐貫
ヘソの曲がった男が二人、巻き込まれた女が一人。大系やガイドブックにない夏休みを過ごすべく、山形・秋田県境の丁山塊の沢を目指した。
8/13(晴れ、午後時々にわか雨)
朝、真室川駅で集合し、タクシーで高坂ダムへ。道はプリウスには厳しく、早々にタクシーを下ろされて2時間弱の林道歩きとなる。入渓すると早くもアブ(大きいのやら小さいのやら)が寄ってきた。
少し両岸が狭まり・・・
ネットをかぶる
ゆったりとした流れを歩いていき、午後になるとにわか雨。適当なところでC1。真室川駅の売店で購入した新鮮な枝豆など、贅沢なつまみでビールを開けた。
8/14(曇り後晴れ)
幕場から間もなく三滝山に突き上げる右岸支流出合に着く。ここで余計な荷物をデポして三滝山周遊スタート。しばらくは平凡なゴーロだが、次第に滝が現れ出す。
この辺は序の口。
多段の滝は全50mといったところか。右手のボコボコしたスラブは意外に悪く、右端のクラック状から登る。「念のため」レベルだが一応ロープを4P出して抜ける。
その後もナメ滝・小滝は続き、登山道のない三滝山の山頂にほど近い稜線に出て、無事三角点を探し当てた。
登ったのとは三滝山南尾根を挟んで反対側の、別の右岸支流を下降する。何とか懸垂無しで本流出合まで到達した。出合近くにはカツラと思しき巨木。
こんな巨木がそこここにある。今まで見たことのない森だ。
大沢川本流に戻り、荷物を回収し、アブが乱舞する幕場で2日目の夜。
8/15(曇り)
尾根越えで明神沢に出る。明神沢に出るまでは、滝はそこそこあるものの困難さはそれほどでもない。心配していた明神沢上流部のゴルジュマーク2発は、崩壊したのか巨岩帯にしか見えなかった。問題はその先で、期待していた幕場どころか滝が次々に現れる。
標高800mあたりで何とか草刈り工事の末、幕場を造成。落ち着いてしまえば快適、楽しい夜となった。
8/16(雨)
夜の間から断続的に降り出した雨は、起床後強まってきた。こんな小さな流れが増水するとは、源頭はスラブなのでは?と不安がよぎる。歩き出してみると小さいながら滝は引きも切らず。ガスではっきりしない中に浮かぶ多段30m滝の最上段を巻いて沢に戻ってみると、その上は標高差50mを超えそうな連瀑帯。水が消えて藪を漕ぎ、山頂付近の平地に出たと思ったら、そこから藪20秒で丁岳の山頂だった。
一瞬墓石かと思った・・・。
小又川の下降は諦め、秋田側に登山道を下山。
林道途中にあった沢名表示。クソヘビ沢って・・・・。
上野宅の集落からタクシーで院内に出て、新庄経由で瀬見温泉で打ち上げ&一泊。巨木の森と滝だらけの沢での4日間を楽しく振り返って帰京した。