胎内川坂上沢左俣

【日時】8・12~15
【メンバー】L・栗原(記)、浅井、高柳、小川

栗原です。胎内川坂上沢左俣を無事遡行してきました。他パーティ同様天候に恵まれ、楽しく遡行することができました。

 8/12 朝一にタクシーで胎内ヒュッテへ。ダム工事で入渓方法に悩んだが、結局アゲマイノカッチから行くことにする。
アゲマイノカッチは良く踏まれており、約一時間で乗越しに着いた。が、下りの踏み跡を見失い、急斜面を1時間ほどかけて楢の木沢にたどり着いた。15分ほど下って本流と出合う。そこから遡行開始になるが、やはり予想通り水が少なめのようだ。
にせ浦島は、浅井さん・高柳さんが泳ぎにトライするも、意外に強い流れに押し戻され、結局左岸の岩棚から小川君が突破する。
浦島は膝上程度の水量で歩いていけた。
今日は西俣との出合までの予定なので、途中から釣りをしながらのんびり遡行するが、残念ながら釣り果なし。西俣との出合には15時前に着き、ようやく小川君が岩魚を1匹ゲットする。大きめなので、刺身と岩魚汁、骨酒を作って頂いた。

 8/13 今日の行程は坂上沢に入って最初の核心を越えたところまで。
魚止めの滝や小滝群を超えると、写真で見た通りの堰堤状の滝が現れる。

堰堤状滝
堰堤状の滝

 私は巻きに入ろうとするが、小川君らは登る気満々。結局小川君リードで滝の右側を登った。
本源沢の出合の手前の4m滝は、栗原リードで左のスラブ壁を登って高巻きに入るが、懸垂に失敗し、結局3時間半ほどかかってしまった。

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逆くの字のゴルジュ

 13時過ぎに本源沢の出合に到着。ここは滝の左岸の凹角を栗原リードで登る。その後薮に入って滝のすぐ上に出る。
5m滝は登れず、悪い草付を登るが、ここは小川君・高柳さんのルートファインディングが光り、小さく巻くことができた。
水圧を浴びながらの小滝登りはもっぱら小川君、浅井さんにゆだね、私はお助けをもらいながら登る。予定通り、作四郎の出合を越えた河原で幕営。

 8/14 次々と出てくる滝のほとんどを小川君がリードで突破。2時間ほどで二俣になる。予定通り、左俣へ。
出合の滝は栗原リードで左のカンテを登る。その上の連爆帯は圧倒的で、そのまま高巻きに入り、滝上へ。
左俣のハイライト5段80mは、悪い4段目を小川君が果敢にトライ、取っ掛かりのなさそうなスラブを見事突破する。5段目はさすがに登れず、右から巻く。
その上も滝が続き、幕場がなくなってきたので奥の二俣から少し戻った所で幕。夜は満天の星空に流れ星が流れ、みんなで焚き火を囲みながら星空を見上げていた。

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5段80mの2段目をリード

 8/15 本日の核心は「薮漕ぎ」。
小滝を登り、水量が減ってきて、いよいよ薮に突入。稜線までは普通の薮漕ぎで7時過ぎ、稜線に到着。幸いなことに稜線は曇っていた。門内岳までは遠いが、意を決して登り始める。
途中激薮に突っ込んだ時は「今日の目標は門内小屋に下方修正か?」と思ったが、幸い高度を上げるにつれ、薮もわりと歩きやすくなり、約4時間で門内岳に到着。残念ながらガスの中で何も見えなかったが、あまり暑くないので助かった。
門内小屋にはぶなの会の人たちがいて、彼らより、飯豊川石井Pの遡行成功を知る。門内小屋で集中するという彼らより一歩お先に、飯豊山荘へ下山。結局飯豊山荘に宿泊して、4人で打ち上げを行なった。

   二つ峰
藤七の池から二つ峰

 8/16 のんびりと、青春18切符を使って帰京。

今回、力の突出したメンバーがいなかった代わり、みんなで持てる知恵と力を出し合っての遡行となり、とても楽しく、そして成功することができました。浅井さん、高柳さん、小川君、本当にありがとうございました。

toma について

東京都山岳連盟所属 [沢登り・雪山・山スキー・アイスクライミング・山岳会]
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