八久和川

2007/8/27~31 朝日連峰 八久和川中俣沢

小川 他1名 

八久和川に行ってきました。
お蔭様で、学生最後の夏休みはとても密度の濃いものとする事ができました。最高の卒業記念になりそうです。計画段階で物議を醸したり、山行のご心配をして頂いたりと、会員の皆様にはご迷惑をおかけしました。

以下、簡単に山行報告を書きます。

27日(曇):鶴岡駅よりバス・タクシー・徒歩でダム脇の林道末端へ。
そこからの巻道は登山道並みだが数箇所、急斜面のトラバースがあり。
本流を渡り右岸の巻道に入り、カクネ小屋跡にて幕営。夜は強めの降雨。

28日(雨のち曇):明け方すぎまで雨。
巻道をさらにたどって長沢手前で本流に降りると川幅いっぱいに増水している。
できるだけへつりで進み、午後には濁りもとれて泳ぎも楽になる。
残業して17時、平七沢出合の快適な砂地に幕営。

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       波一つない大淵

29日(晴時々曇):水の濁りは完全にとれ、天気もよく快適な遡行。
登山道を過ぎると巻道が再び明瞭になって巻きも楽。
コマス滝4mは巻くのがセオリーだが、
連日の悪天候で欲求不満もあって水線通しでいってみる。

komasu-fall.jpg

やっぱ、ダメでした。
ドボン。ふり出しに戻って巻き。

呂滝を越えてしばらくの砂地に幕営。

30日(雨):日を跨いだ辺りからまとまった雨。
朝飯を食べている間も段々と増水している。一旦、高台にツェルトを移動させ避難。うたた寝していると霧雨になり増水も収まってくる。昼から天気が好転するようなので急いで撤収し、9時半出発。
中俣沢に入って、普通は大高巻きをする15m滝はスパイクをつけ左の草付を直登。これが今回、唯一のスタカットだった。
水量は多く、泳ぎを避けた巻きが増えるが、よいペースで進む。

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         中俣沢に入って

高さ150mの連瀑帯を抜けると、草原が広がっている。
連瀑の上からは八久和川とそれを囲む山々が見え、
落ち口から長い旅に出て行く水流に「いってらっしゃい」と挨拶。

だんだんと細くなる八久和の水流を詰めていくと、16時半、狐穴小屋着。
予備食を開放して2食分を平らげ就寝。

31日(雨):メンバーの調子が悪く、ゆっくり下山。16時、大井沢に下山。

八久和川は噂に違わぬ名渓でした。まだまだ経験不足の身ですが、沢登りの殿堂と感じずにはいられません。

残念なのは、イワナが一匹しか釣れなかったことです。
これについては完全に修行不足でした。

toma について

東京都山岳連盟所属 [沢登り・雪山・山スキー・アイスクライミング・山岳会]
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