【対象】 三国川 銅倉沢沖窪沢
【メンバー】L・棚橋、佐貫、小川
佐貫です。こんにちは。
増水により中退、悪天中止、転進・・・
いったい何度目の計画なのか分からないくらいの銅倉沢・沖窪沢を無事遡行してきました。
初日、遡行開始間もなくで何と釣り師に遭遇。なるべく巻いて行きますと挨拶して先行させていただく。
上銅倉沢までは河原歩きが主で、その先からゴルジュっぽくなって行く。上シンデン沢を過ぎると、銅鑼が鳴るように一気に核心部の雰囲気。しかし前回もこのあたりは一度通過しているので、同じようなルートを辿ってさくっと抜けることができた。
2年前に大増水で尾根に逃げた幕場に着き、しばし検討するも、他に適地も見あたらないので同じ場所で泊まることにする。雨も降り出してきたので荷物は全てまとめ、落ち着かない気分で寝た。
幕場の上はすぐに滝。右からロープを出して越える。この後はずっとゴルジュで巻きも大変そうな渓相が続く。谷が左に折れるところで、まるで割岩沢のジッピのように幅2m程度に狭まっている見事なゴルジュとなり、途中の滝が登れない。しかし側壁に打たれたボルト(一体いつのもの?)から垂れた残置シュリンゲに助けられ、左岸に這い上がる。ここから1Pザイルを出して潅木のあるところへ上がり、本流と沖窪沢の出合も巻きながら通過し、沖窪沢出合から連なる見事な滝また滝を眺めながらトラバース。途中、ブナハリタケを発見。連瀑帯の落ち口にピタリ降り立つ。
その後も滝は途切れることなく続き、距離は 大して進んでいないが二俣に幕場適地の高台があったので早仕舞いとする。夜、風が強い。
3日目、幕場のすぐ上のCS滝から始まるゴルジュには、数えるのが面倒になるくらいの滝が続く。どれも巻きは困難・悪い・不可能なため、水線通しに進むしかない。日射しがなく寒い・・・。
各自出られるところで交代でリードしながら抜けるが、ガスが濃くて歩いていると目の前にいきなり滝が現れる感じで最後には「もう満腹」という気持ちになってくる。
結構時間がかかり、11時過ぎに下津川山に到着。ここで早く小穂口の頭まで抜けなければという焦りもあったか、ガスで視界のない中、稜線を歩き始めて間もなくで踏み跡らしきものを辿りながら支尾根に入ってしまう。方角と下り方がおかしいので登り返し、最後は偵察に降りた小川君が正しい尾根を発見して無事に修正できたが、だいぶ時間をロスしてしまった。あとは軽い藪漕ぎで小穂口の頭へ。中尾ツルネの下山は歩き易い道で助かったが、棚橋さんと小川君は蜂に刺されてしまった。
派手な大滝はないものの、ひたすら滝とゴルジュの続く非常に面白い沢でした。しかし これ以上寒くなってから行くのはツライかも。小川君の積極的な登りにも大いに助けられ、充実した3日間でした。
あー、やっとこれで9月に他の沢に行ける・・・。
幅2mゴルジュを残置ボルトを使って左岸への巻く
沖窪沢にて。小川、登るの図