日時:2015年10月31日(土)
メンバー、K原、O原、Y澤
もう寒いから、キノコ採りかフリークライミングでも良いと言ったのに。。。
どーしても沢に行きたいリーダーに連れられてやって来た一里滝沢。
(日帰りに落ち着いただけでも良しとしよう。。。)
服はもちろん、足も濡らしたくないので、飛び石伝いに沢を渡る。
徒渉している姿を見ているだけで鳥肌が立ってくる。
風が吹くと、合羽とフリースを着ていても背中が丸くなる。
震えながらゴーロ歩きを続けると、ついに滝が出てきた。
水を浴びながら流心突破!!
なーんて、猪突猛進ストイックな精神は欠片も持ち合わせていないので、水に触れないように、足を濡らさないように、手には泥が付かないように、細心の注意を払いながら、弱々しく滝を登る。
この滝は左の側壁をバンド伝いに通過。
この滝は左に走るクラックに打たれた残置ハーケンにスリングをかけてA0登攀。
続く滝は、流れる水の真ん中に残置スリングが見えたけど、濡れたくない意地で乾いた左の壁を登ることにした
そしてこれが今回の主。
もちろん登れないから左岸から巻き。
この滝の上にも更に大滝があったので一緒に巻き。
こいつらを越えれば沢は穏やかになり、困難な滝は無くなる。
そうやって気が緩んだ時に、落ち葉のトラップに引っ掛かり両足を濡らす羽目になる。
冷たい。
しょんぼりした頃に腰を下ろして休んでいると、チラチラ白い物が目に見えた。
まさかねー。阿呆に思われるのが嫌で口に出さずにいたらリーダーから一言。
「雪降ってるよね」
あらら、見間違いでは無かったですか。
稜線間近に迫るころには音がするほど雪が降り、灌木はうっすらと雪化粧していた。
そして、稜線に出て後ろを振り返ると、
あーぁ、もう冬ですね。
沢靴履いている場合じゃないよ。
でもリーダーは、「沢を楽しめて、白い山も見ることができて、一度に二度美味しい山行だね」とウキウキしている。
O原さんを横目でみたら「K原さんは乙女なんです」とのこと。
笑顔と歓喜の声が絶えない乙女は終止ご満悦の様子。
改めて、リーダーの強さを感じた山行なのでした。
本当、幸せそうでなによりですw