水無川北沢

【日時】2016年10月1日~2日

【メンバー】OT原L K原(記)

ずっと狙ってきた水無川北沢。悪天候に何度も転進を余儀なくされてきたが、今回ようやく念願を果たすことができた。直前まで天気に翻弄されたのは、まるでオツルミズ沢を狙った時を再現したようだったが、やはり最後はOT原氏の強い意志が勝り、遡行にかけることとなった。

10/1 朝まで雨が残るとの予報だったが、幸い早くあがったようだ。林道を少し行くとオツルミズ沢出合、懐かしむ余裕もなく歩く。今年は雪が少なく、毎年雪が残るデトノアイソメにも一片のかけらもない。ゴルジュにぶち当たると、定石通り左岸を高巻く。少し行くと、再び登れない滝、今度は右岸から高巻き、斜め懸垂で下りる。ようやく関門の滝、ここからハイライトが始まる。真沢と北沢出合には13:40頃到着、この頃には晴れ間も見え、素晴らしい景色だ。北沢の緩やかな大ナメ滝を快適に登る。当初の予定は次の二俣で泊だったが、いかんせん狭い猫の額ほどの川原で逃げ場もなく、天気の不安定なこの時に泊りたくない。その先の川原まで頑張ることとするが、そこから高巻きに入ると、下降するきっかけを失い、結局川原まで1時間半ほど延々藪を漕ぐこととなった。川原の中でも一番広く安全そうな所に陣取り、幕とする。夜半雨が降り、少々増水していたので、頑張って残業した甲斐があったろう。

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関門の滝

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真沢・北沢出合

真沢・北沢出合

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10/2 明け方まで雨が残るも、出発時にはほぼ止んだ。ぬめりがあるせいか、滝の登攀が恐る恐るとなり、時間がかかる。何度かザイルを出しながら進む。シャワークライムも時々あり、濡れている身には、ガスの中で吹く風が寒い。前日の残業で稼いだ分を使いきる頃、ようやく源頭の趣となってきた。なるべく本流筋へ進むが、最後はやはり笹藪に突入、しばらく藪を漕いでようやく登山道に抜けた。あとは地獄(?)の極楽尾根を下り、帰りの林道ではオツルミズ沢の出合の写真をバッチリ撮って、何年越しかの宿題を片付けたのだった。

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両岸切り立った廊下

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空身でリード

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源頭を詰め上がる

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秋色に色づく稜線

toma について

東京都山岳連盟所属 [沢登り・雪山・山スキー・アイスクライミング・山岳会]
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